集中豪雨の為新幹線で一夜を過ごす

2000年9月11日〜12日

新幹線が雪の為、関が原付近で立ち往生。利用客○万人に影響が出ています。
テレビのニュースでちょくちょく見かけますねぇ。新幹線の中の疲れ切った表情の利用客の映像。そして積雪の映像。
そんな状況がわが身にも降りかかろうとは…。

それは、9/11(月)急な出張で東京へ出かけた時の事です。仕事を難なく切り上げ、いつもより早めの帰宅になろうと安心していた時の事。
16:06分のひかりに乗りこみ、ビールとつまみを買い込んで『一眠りすれば、帰れる』と、誰もが思っていた事でしょう。

悲劇は起きた
それは、ひかりが、豊橋近くにまで来た時の事です。アナウンスで『本日は東海地方の集中豪雨の為、名古屋-米原間の運転を停止しております。状況が…』早く帰るのはあきらめなあかんな、2〜3時間は遅延するやろ。
位の気持ちでした。
予想通り、豊橋の手前でひかりは停止し、状況の改善までそこへ停滞します。これが悪夢の始まりでした。

3時間くらいは笑って過ごせます
そう、3時間くらいまではね。み〜んな、携帯で笑いながら話してます『そうや、もう3時間うごかへんで。今日中にかえれるんかな。はははは』
ところが、3時間も経つと、列車内の売店の食料と言う食料が売り切れ、安倍川餅さえも売り切れる始末。
食べ物も飲み物も無い状態ですわ。
私も予め、送れる旨の連絡を妻にはしましたが、夜8時を過ぎると、帰りはタクシーを想定して更に連絡。
噂によると、この列車の先に5台ほど新幹線が停滞しており、最先端の名古屋駅では、タクシー待ち4時間!
こりゃ、新大阪についてもタクシーには乗れンな。朝一の地下鉄でかえらなしゃぁないな。

ところが、全くうごかへん
なんて予想を尻目に、新幹線は全く動きません。びくともしません。しか〜も、線路の上じゃ自販機もつかえんし、12時を回るとみんなあきらめムード。30分から1時間おきにアナウンスが入りますが、『見通しは立っておりません』の一辺倒。
この時、既に朝一の地下鉄で帰るのを想定し、眠る事にしました。…が、眠れるかい、そんなもん。
足腰は痛いし、いらいらしてるし。

やっと動き出したのは…
発車から10時間か12時間が過ぎた、朝4時くらいだったと思います。列車はゆっくり滑り出し、とりあえず豊橋の駅へ向かうとのこと。一安心したものの、豊橋の駅につくと、そこでやはり立ち往生『これから先は、集中豪雨の為開通の見込みが立っておりませんだと』
とりあえず、列車を駅構内に入れるための処置だったと言う。線路上にいるよりはまだましか。

豊橋駅内での十数時間
詳しくは覚えていませんが、恐らく十時間くらいはそこにいたと思います。改札を一旦出て、ローソンへ買出しに走る人たちの後を追って、駅前のローソンへ走ると、そこはもうお客さんがトグロ状態でレジに並んでいます。ゲッ。
オニギリも何にも無い。かろうじて残ったアンパンを買って帰る。携帯の緊急用バッテリーを買う人たち(後で買いに行ったら、既に売り切れていた)

朝食の配給
列車内で全く食事が採れなかったのでお弁当の配給がありました。ただ〜し、
乗客全員に同じ食事を配給する事は困難なようで、前の車両は桶弁当のようなもの、自分の車両になると膜の内になっていましたが、私の直前になって幕の内が終了、なんとオニギリ2つとチキンナゲット1個入りのオニギリ弁当に早代わり。
別に文句は言いませんが、なぁ〜んか、損したような気分。

会社に連絡
朝7:30分を回ると、会社に連絡、事情を察してくれて善処してくれるみたいですが、名古屋の弊社の営業所でも冠水で全く動きがとれず、車、バス、JR、名鉄、近鉄、全ての交通機関が麻痺してます。
後から思えば、東京へ引き返し、東京から飛行機で、という手もあったのですが、あの時点ではこれも危険な賭けですよ。

そして
それからと言うものだらだらと時間の過ぎるのを待つのみ、雑誌は6冊ほど買うし、コーヒー、ポカリ類ばかり飲む。
やっと動き出したのは、4:30位だったでしょうか。それからも徐行運転ではあるものの、名古屋、米原とやり過ごし、新大阪についたのは5時30分。
なんと、25時間30分の新幹線の旅でした。
後で聞くと、集中豪雨は、伊勢湾台風以来の降雨量で、新幹線の運転停止時間は民営化後最長の記録となったようです。
この記録すべきはえある新幹線に乗れて光栄でした。出張の機会を与えてくださいました関係各位そして正確な運転状況を伝えてくれなかったJR東海殿に改めて御礼申し上げます。

最後になりましたが、ひとこと言わせていただけるならば…
先で止まるのが解っとんのに、列車を出すな!出すんやったら何処までの運転と決めてから出せ。先の情報をちゃんと伝えろっちゅうねん。

失礼いたしました。

おまけ
こんな状態での一つの楽しみは、意外な人との出会い、でしょうか。
隣に座った女性との会話。通常なら無言で過ごすかもしれない赤の他人でも、お知り合いになるきっかけになる。
私は、数組の新生カップルを確認しております。何で新生か解るのかと言うと、暇なので、いろんな人の観察をしていますと、今まで他人で会ったはずの二人が、いつのまにか仲良くなっているからであります。離れた席の男女だったのが(お、ひっかけとる、ひっかけとる、ちゅう具合に)新大阪では、アベックになっております。

この集中豪雨で缶詰めされた客は5万人といいますから、その中で何十組のカップルが生まれるのでしょうか。
これで結婚でもすれば、集中豪雨結婚とでも命名出来ますね。

ちなみに私は、というと…ご安心?ください。幸運にも乗換えが発生した時点で女性客と隣どおしになり、お友達になることが出来ました(もちろん、どうこうすると言う訳ではありませんが)。
むさくるしい停滞列車の中、偶然にも女性の横になったことは幸運であり、先の待ち時間がそれほど苦にならなかった記憶があります。神様、ありがとう(なんでこんな時だけ神様やねん)

以上,集中豪雨被害記でした。

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