熱性痙攣の事
'00/3/28


そもそも熱痙攣とは
風邪一つひかない丈夫なお子さんをお持ちの方々にはなじみの無い言葉でしょうが、私達には大変重要な現象なのです。
いわゆるひきつけと言うもので、体中が痙攣し硬直してしまうのです。
私達も実際経験し、少しではありますが認識を高めて行った経緯がありますので、実際に経験して居ない人はその実情を殆ど把握されていないと思います。

怖いですよ痙攣
そりゃ貴方、子供が実際に痙攣を起こしてみなさい。こんなに怖い事は無い。
呼吸が止まって、このまま死ぬんじゃないかと…。
娘はこのひきつけを2回起こしたのですが、2回目は多少慣れたものの、やはりあせるぅ〜。

そこで、この熱痙攣と言うものを親なりに振りかえってみましょう。
尚,医学的な解説、対処法等々はリンクのページに専門家のHPを紹介していますのでそちらの方を参考にして下さい。

痙攣の全般
痙攣には熱性痙攣と無熱性痙攣があり、前者は子供が発熱し、自分の体が熱を下げようとする時に生じる物です。体力の無い時期に生じやすく、そう言う意味では、超未熟児で生まれた子供は体力が追い付かず、発熱時に熱痙攣を起こしやすいとも考えられます。
熱性痙攣は特に神経や脳波の異常とは無関係で、むしろ熱が無い時に起こる無熱性痙攣の方が心配です。

熱が無い時に生じる無熱性痙攣であれば、担当医に相談し、それなりの対処法を考えた方が良いでしょう。

又,痙攣時に舌を噛まないように、割り箸などを咥えさせる(私達もそう言うイメージがありました)方法が唱えられていますが、専門医によると、痙攣で舌を噛むケースは殆ど無いようです。むしろ、割り箸が折れて、口の中を切ったり、喉に詰まらせたりするケースの方が多いようですから、何にもしない方が良いとのことです。

解熱用の座薬との関連性
子供の熱は大人と違い、すぐに40℃位まで上がる物です。いくら冷やしてもなかなか下がらない。子供はぐずったり、ぐったりしたり。その為に医者から解熱用の座薬をもらい、肛門に挿入する訳です。挿入後1時間ほどで効きだし、徐々に熱は下がります。
ところが、8時間もすると効き目が無くなり、再び熱が上がります。そうすると、2回目の座薬挿入と言う事になるのです。

熱が続くと、どうしても心配でどうしても座薬に頼りがちです。この座薬は一時的に熱を下げるのに大変有効なのですが、危険をもはらんでいます。
それは、この薬が人間の体力を消耗させると言う事なのです。外部から冷やせば、子供は体力を使わないのですが、この薬は人間の本来持っている、熱を下げようとする力を高める薬ですから、必然的に体力を消耗します。

体力を消耗すると言う事は、先の痙攣が生じやすくなると言う事で、2回、3回と使用するとそのリスクが高くなります。
座薬に頼りたくなる気持ちはわかるのですが、出来れば付きっきりで、冷水、氷嚢などで看病してあげるにこしたことは無いのです。


慌てないで
熱痙攣が起こった時には慌てず騒がず(無理ですが)。冷静に観察して下さい。殆どの痙攣は5〜7分程度で治まります。
慌てて救急車を呼ぶ事は無いでしょう。呼んで救急病院へ行ったとしても、その時には痙攣は止まっていますから、医者の処置する事は殆ど無いと言っても過言ではありません。処置したとしても栄養補給などの点滴を施すだけです。
もし、痙攣が続くようだったら救急車を呼ぶ必要がありますが…。熱が原因の痙攣であれば殆ど治まります。

医者は風邪が原因の発熱であれば、風邪薬(抗生物質や気管拡張剤など)を処方し、痙攣止めの座薬を処方するくらいです。

注意する事
熱性痙攣は心配する事は要りません。いくつかの注意事項を除いて。
熱性痙攣はそれ単体では心配する事は有りませんが、頻発するようですと注意が必要です。
それは、熱性痙攣から無熱性痙攣へ移行していく可能性があるからです。
娘のように、前回の熱性痙攣から1年以上間が空いていればそう気にする事は有りませんが、1年以内に2回以上痙攣を起こすと癖になる可能性があるのです。熱も無いのに痙攣を起こすようになると、これは問題です。ですから、ひとたび熱痙攣を経験すれば、少なくとも1年以内には起こさないように処置する事が必要なのです。


実際にどう対処するか
起こしたくも無いのに起こってしまう、それが熱痙攣。起こってしまうのに起こさないようにしろ、とはどう言う事や!と思われる節も有るかとは思います。

ひとたび、痙攣を起こすと痙攣止めと言う座薬を処方してくれます。どう言う具合に用いるかは、その病院が説明してくれると思いますが、間が空いていても2回目の痙攣が起きた場合には詳しく解説してくれることでしょう。

ここで紹介する方法は
ひとたび熱性痙攣が起きた場合、次の発熱では再び熱痙攣を起こす可能性が高いとあらかじめ予想し、対処する方法です。
熱痙攣は、熱が上がった時あるいは上がりかけている時に起こるものですから、熱が上がってしまってから痙攣止めの座薬を挿入しても遅いのです。この座薬は効果を現すのに1時間くらい必要で、その間にも熱は上がってしまい、熱痙攣の可能性が高まります。

そこで、熱が37.5℃まで上がった場合、この熱が更に上がると仮定し早期に痙攣止めの座薬を挿入するのです。これで、仮に熱が上がったとしても熱痙攣から回避できます。更に、8時間後に2回目の座薬を挿入し、更に1日後に挿入します(3回目の挿入に関しては効果の程が不明です)。

要するに、熱が上がるかもしれないし上がらないかもしれない、痙攣が起きるかもしれないし起きないかもしれない。
重要なのは、続けて2回目の痙攣を極力起こさせない事であって、その為には起こらないかもしれない現象に対しても早期に対策を講じると言う事なのです。


一度経験された方は、それなりに対処を講じられていると思うので、ここで改めて私が紹介する必要は無いかもしれませんが、知らない人の為に参考まで。

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