て、手が離れない
いよいよコットへ
抜管後の経過も順調、いよいよ保育器を出てコットでの生活となりました。
コットでは温度調節がされていない為自力で温度調節を出来る事が重要。この辺は難なくクリアしたようです。
ただ、一番熱が逃げやすいのは頭からとの事で、できたらお帽子を持ってきてくださいとのことでした。回りを見渡すと、コットへ出てまだ日の浅い小さな子は頭にガーゼの様なものを巻いたりして熱の逃げるのを防いでいます。
こんな小さなお帽子を売っているわけがありません。妻はせっせと柔らかい生地でちょっとフリルの付いた帽子を製作し、娘にもっていきました。
今でも娘の物はたいがい手作りで作っているようです。洋裁を習った事はないらしいですが、本をみて作るらしい。
退院の時の、あのおくるみって言うのかね、あれも綿のレースで作ってたな。
コットへ出ると、私たちは自由に子供を抱っこし、ミルクの時間になればミルクもあげれます。
ビデオと写真と抱っことミルクの日が続きます。
次のステップ
さあ、次のステップは、同じコットでもNICUの中にある新生児室への出世。
ここは、一般の新生児室とは違うものの、外界に近く、親御さん達の出入りも多くなります。
従って、感染の危険も少しは多くなりますが、それを怖がっていたら一生外へは出られません。
ここへ来る事が入院生活の最終段階。
娘も最終段階へ突入。退院への希望がだんだん膨らんできます。入院後約6ヶ月の事です。
やっぱり感染
誰かが外から菌を持ってくるんでしょうね、やっぱり風邪に感染してしまいました。
完全な無菌状態には出来ないし…。
感染するとどういう事になるか、NICUへ逆戻りです。抵抗力の少ない赤ちゃんですから、弱い菌でも比較的症状は重たくなります。
一旦膨らんだ希望が少しずつしぼんでいくようなそんな感じでした。妻はここへ出すのが早かったんではないか、等と愚痴っていますが、早かれ遅かれ一度や二度は感染する事でしょう。むしろ病院内で迅速に処置できた事が幸いだったかもしれません。
でもこれも日にち薬。すぐに戻ってきました。体内に抗体を付けて。
さあ、さあ、そんな事はさて置いて、退院への最終ステップを紹介しましょう。
その頃娘は2000gちょっと。一般の新生児なら、赤ちゃんの入浴等の練習をしている所ですが、私たちの娘はまだやっていません。
退院に向けて、赤ちゃんの入浴が指導されます。退院までに少なくとも3回以上を推奨されていますが、慣れた人はもう毎日でも来て毎日入浴させて帰っていくとの事。
私たちもその練習に入りました。
ところが2000+gの赤ちゃんですので妻も怖がって先へ進みません。初めての子じゃないのになんでやねん。
『大丈夫、お家ではちゃんと出来るから』と言う妻の言葉を信じて、病院ではもっぱら私が練習に講じる事となります。
ただ、信じた私がばかだった。
病院で出来ないのに家で出来る訳が無いやろ!
皆さんの予想通り、退院後も娘の入浴は暫くの間私の担当でした。はい。
しかも、孫の最初の入浴も私が実行する事に…。
て、手が離れない!
子供をお持ちの方は経験があると思いますが、赤ちゃんを抱っこして次に寝かせる時、手は赤ちゃんの頭の下にあるでしょう?
この時、頭が手の上にあるから手を退けられないんですよ、これが。『あれっ、あれっ』と言いながら、どうにかして手を取ろうとする。
左手をどかそうとする為に右手で赤ちゃんの頭を持ち替えると、今度は右手が頭の下になって動かせないんです。
『んな、あほな』って?それがほんとなんです。うそじゃないってば。
真下にあった手を少しずつサイドにづらしながら、やっと頭を下に置く事が出来るんですよ。
でもこれも楽しみの一つ。
今では笑える昔話。
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