とうとう手術
僅か1000gの子供が手術?
先の動脈管開存の影響で、体重が増えず、水分調整や投薬を試みましたが全く改善されませんでした。
改善の見込みが無い為、最終的に手術しかないとの先生のお話。
とうとう来るべき時が来たかと、腹を括るしかないじゃ〜ありませんか。
年明け早々の手術に備えて娘は水分調整と絶食を強いられ、がりがりになっていました。
手術をすればすぐに回復する、そういう希望だけでがんばってきました。
がりがりに痩せた我子は、手術2日前に、別の病院に搬送され手術に備えます。
その病院は大阪府立母子保険総合医療センター(通称母子センター)といって、未熟児治療に関しては大阪一との誉たかき病院です。
愛染橋病院では心臓外科手術が出来ない為、手術だけをここで行ない、その後愛染橋病院へ戻ってくる予定です。
蛇足ですが
愛染橋と聞いてお年を召された方はピンと来るかもしれません。
『愛染かつら』という映画があったと思いますが、あの愛染です。(決して愛染恭子の愛染ではありません)
あの映画の舞台となったのがこの愛染橋病院で、どこか近くにかつらの木があるとかないとか…。
もちろん当時そのような話を聞いても、ふ〜んと、いった感じでその事に関しては特に思い入れはありません。
書いている途中、ふと思い出したもので。
緊張した文面の中、失礼いたしました。
先生の説明
また、これがつらかった。
麻酔の先生
『当病院では超未熟児の手術に関して沢山の実績があります。超未熟児のお子さんの麻酔に関しても細心の注意を払っていますので問題はありませんが、何分体重が小さいお子さんの事ですから、何があるか分かりません。適量であると判断された麻酔の量でも麻酔から覚めない事が起きる可能性は何%かはあります』
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執刀医の先生
『まあ、動脈管の手術は心臓外科手術の中でも比較的簡単な方ですからそう心配する事は要りません。ただ、成人と違って血管が柔らかく、細いので、血管を止めるクリップの力が強すぎると切れてしまいます。そうなると、成人では人工心臓も使えますがこれだけ小さい赤ちゃんでは人工心臓も使えません。その時はあきらめてください。』
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大丈夫と言っているのか危険だと言っているのか。執刀医としては100%大丈夫とは言えない。リスクも含めて説明しなければならない(インフォームドコンセント、とかいうやつでしょうか)。
そういう事情は解っていても、冷たく感じられたものでした。
さらに、
『血管を止めるクリップは、人体には影響を及ぼさず、現代医療の検査等には全く問題の生じない特殊な金属を使っています。ただ、止める場所が場所だけに声帯の神経の近くとなりますので、この神経を刺激し、声が出なくなったり、正常に発生できなくなる事もまれに生じます』
『まあ、手術自体は簡単ですが、いろんな作業で手間取り、長引く事が考えられますから、手術が長引いたからと言って心配しないでください。逆に失敗した時は30分とか1時間で結果が分かりますからその時は放送で呼び出しますから手術室に入ってきてください』
なんか、勇気づけられているのか落ち込まされているのか解らないまま、手術の同意書にサインしたのでありました。
選択の余地はなかったのです。はい。
手術中(げぇー、が出そう)
そうこうしている内に手術となりました。私たちは待合室やロビーをいったりきたり落ち着きません。もちろん早く終わるより時間がかかる方が心配が少ないのですが、時間の長い事長い事。
しかも追い討ちを掛けるように、院内放送がひっきりなしに放送されるではありませんか。
『守口市からお越しの〜さん。○×□△*??』
その度にびくっとなりましたよ。
『東大阪市からお越しの田口菜々実ちゃんのご両親の方、居られましたら至急3階第2手術室までお越しください』なんて放送が無いだろうか。放送がある度『よかった、違った』と、焦っては安心して、それが何度と無く繰り返されました。
さすがにまいった
今まで、子供と妻を気遣い、何事も無きように振る舞ってきた私もここへ来てとうとうまいってしまいました。
気分が悪くなりもどしたい気分に襲われる。たまらず妻に『ちょっとだけ外に出よう』といって外に連れ出した。こういう時、どうも女性は強いらしい。
すぐ隣にあるジャスコに子供用品でも見に行こうと、誘い出すが、何を観ても心中ここにあらず。
そうそうに引き上げ、病院に戻る事にした。
結果的に手術は3時間半〜4時間かかる事となり、外から戻って2時間くらいは待つ事となる。
手術終了
その間、2度ほど看護婦さんにまだかと問いあわせたりもしたが、時間が経っている事もあり基本的には成功だろうと言う予測が私たちを少し楽にさせてくれた。
約4時間後、我子は例の人工呼吸器に入れられ、手術室を出てきた。
とりあえず、NICUでの処置を済ませる為、さっさといってしまい、手術の結果を執刀医から説明を受けてからの対面となる。
手術は成功、まだ麻酔で眠ってはいるものの間もなく目が覚めるだろうとの事。ひとまず安心した。
NICUに入ると、麻酔で眠っている我子に対面した。麻酔の為びくとも動かず、目を開けたまま、口を開いたままで眠っている。
できればずっとそばにいてやりたい、そういう気持ちであきもせず動かない娘を眺めていました。
手術当日1000gにも満たないこんな小さな子が手術をするなんて、かわいそうと言うか、よく頑張ったと言うか。今でも脇の下に縫合の跡が残っていますが、これも私たちの自慢の種。変かな?。
娘は頑張ったと言う証だと思っています。
大きな傷が残ってしまった事に娘が将来どんな感じ方をするのか想像だに付きません。もし脇の下の傷痕が娘の将来に影響を与えるのなら、形成外科手術でもなんでもやってあげましょう、お金がいくらかかったとしても。
かくして、入院から5日後手術も終え、元の古巣愛染橋病院へ戻る事となったのでありました。
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