クラスモジュールを学ぶ前に

まず、「クラス」を知る前に

趣味の VB ユーザーさんへ

 VB は、難しいことを知らなくても簡単に Windows プログラムを作ることができる開発ツールです。でも、かなり深いところもあって、クラスモジュールを理解すれば、オブジェクト指向プログラミングの勉強にもなります。

大抵のプログラムは、フォームモジュールと標準モジュールがあれば作れるので、「クラスモジュールを使ったことがない」という人が、まだまだ多いのではないでしょうか。

クラス?オブジェクト指向?
これを聞いて、「趣味の VB ユーザーには無縁なことだ」と思っている人がいたら、それは間違いです。

たとえば、ゲームプログラムには、企業が使うようなデータベースのシステムは必要ありません。一方、クラスモジュールは、あらゆるプログラムに利用できるものです。一度クラスを知れば、次のプロジェクトからは「必須」になるでしょう。

クラスを理解すれば、VB をより深く理解できるようになります。そんなに難しいものでもないので、ぜひチャレンジしてみてください。

企業で働くプロのプログラマーさんへ

 流行の Java や、VB7 の予告にもあるとおり、クラスの考え方を理解することは、今後、避けて通れないことだと思います。まだクラスモジュールの使い方を知らない、という人はこの機会に勉強してみてください。個人的には、「C++ でクラスを勉強するよりも、直感的でわかりやすい」と思います。クラスモジュールを理解しておけば、C++ や Java のクラスもすぐにマスターできるでしょう。

何をしようとしているのか?

 まず、「クラス」という言葉の意味を知る前に、「構造体」の作り方と使い方をマスターしておいてください。

構造体は、「ユーザー定義型」とも呼ばれ、その名の通り、ユーザー(プログラマー)定義の新しい“変数の型”を作ります。

すべての変数は、As で指定する何らかの「型」に属します。構造体データは、単なるひとつの数値ではなく、複数のパラメータを持ちます。構造体を新しく作りたい場合は、モジュールの General セクションに Type 〜 End Type を記述して、パラメータとなる変数を定義してゆきます。

 構造体を宣言する、ということは「型の宣言」を意味しています。VB に、「こんなデータ型を設計した。これからこの型の変数を作るつもりなので、よろしく。」と伝えているのです。これは、今までやってきた「変数の宣言」とは、取り扱っている次元が違います。

クラスを理解するためには、この作業を理解しておく必要があります。変数を宣言しているのではなく、型を宣言しているのです。これが重要です。構造体を作っても、その実体となる変数を宣言して使わなければ意味がありません。

これからやろうとしていることは、「型の設計」です。あるひとつの実体に対して行う作業ではなく、その型から無数の変数が生成されるのです。

2001年 2月17日(土) 更新