・第二章 裏切りのマジェスティ
デストニア本陣→
デストニア港町→
デストニア港町教会→
大洞穴→
ドラゴンの墓場→
フットヒル村→
神竜の洞窟→
フットヒル村→
バリエレ要塞前平原→
バリエレ攻略戦→
第三章「アスピニア上陸」
ケイト
「元気を出して下さい ブレスビィ様。
ブレスビィ
「はああ・・・元気を出せと言われても
城を追い出されたこの身じゃ・・・
元気の出る訳がなかろう ケイト?
ケイト
「いつも・・・おっしゃってましたわね
帝国の上層部は足の引っ張り合いだから
自分もいつ はめられるかわからないと。
ブレスビィ
「・・・牢に入った者や城を去った者など
たくさん見てきたが・・・私までがのう。
グラシア
「帝国の上層部の権力や勢力の争い・・・
想像以上に厳しい戦いのようですね?
ドンホート
「それがデストニアですよ グラシア様。
「みんな 自分のことしか考えぬやからだ
野心と疑いの酒をくみ交わし政治を語る
・・・国や民衆など存在しないのです。
ブレスビィ
「・・・わかっているさ ドンホート
だが お主のように諦めてしまったら
帝国は もはや再生しようもなくなる。
ケイト
「諦めないといっても・・・ブレスビィ様
帝国の権威を汚す危険人物とされ・・・
マジェスティ様にまで見放されましたわ。
ブレスビィ
「・・・だから思案をめぐらしているのだ
どうしたものか・・・どうしたら・・・。
ドンホート
「そうだ ブレスビィ殿も・・・
デストニアを見放せば良いのだ。
ブレスビィ
「デストニアを見放せだあ・・・?
「私にお主のようになれと・・・
共和国に失望したお主のように?
ドンホート
「私は・・・私の望みのなんたるかを
理解していなかったのだと思うのだ。
「きっと私は人が我欲のみに走る姿・・・
それに耐えられず独立に参加したのだ
・・・しかし我欲は人のあるべき姿だ。
「確かに理想は強き者が弱き者を守り
弱き者は強き者に奉仕する共存・・・
しかし我欲が混じれば不可能な理想だ。
「グラシア様は俗世の我欲に隔絶されて
ここにこうして存在される方だ・・・。
「私も俗世に隔絶して生きようと決めた
俗世に失望した私に残された道・・・
それがグラシア様と生きる道なのだ。
ブレスビィ
「それが・・・お主の答えか・・・?
ドンホート
「人々の我欲を肯定するしかないなら
我欲までを高みから守護するお方と
世界を見つめて行こうと決めたのだ。
ケイト
「死ぬまで・・・そうして・・・
生きられるのですか ドンホート様。
ドンホート
「それはわからぬ ケイト・・・
だが今は・・・信じて進むのみだ
ブルザムの野望をくじくまでは!
ブレスビィ
「お主がグラシア様と帝国に戻った真意が
・・・やっとわかったぞ ドンホート
そして私の道もまた・・・決まった。
「私は王子の教育係兼軍師として・・・
世直しができるものと信じておりました
だがマジェスティ様の態度には失望した。
「権力を持つ者は権力に支配され・・・
権威から逃れられぬことも知らされた。
「自らが危機におちいる世紀末にあっても
権力や権威にこだわり続ける俗世には
このブレスビィ 愛想がつき申した。
「権威も権力も この世界があってこそ
私も・・・この世界の存続のため・・・
グラシア様のお力になりたいと存じます。
ケイト
「私もです・・・相変わらずの権力争い
帝国に忠誠をつくしているのが・・・
何だかバカバカしくなってきました。
「首都の危機はひとまず去っただけです
二度とワルキューレが飛来しないため
私もグラシア様にお供させて下さい。
スカラー
「やっと その気になってくれて
うれしいぞ ブレスビィ・・・。
ブレスビィ
「聞いていたのか・・・スカラー?
「お主の言った通り正義感だけでは・・・
デストニア城では生き抜けぬようじゃ。
スカラー
「スティール将軍は巧妙だったな・・・
デストニア侵略を許した自軍のミスを
ジュリアン軍への憎悪にすり替えた。
「意志力の弱いマジェスティ王子には
帝国の威信を振りかざすことこそが
何よりも効果的だったと言う訳だ。
ブレスビィ
「お主のことだ そんなことをいうため
わざわざ 顔を出したのではあるまい?
スカラー
「スティール将軍は自説を正当化するため
軍をこの町に動かし始めたようだ・・・。
ドンホート
「ヤツらの狙いはグラシア様か・・・。
スカラー
「皇帝の狙うグラシア様とベセムの杖だ
・・・このチャンスを生かす気になり
進軍を始めたと考えて間違いない!
ケイト
「そんな・・・首都を救ったのに・・・
恩を仇で返すなんてあんまりです!
ブレスビィ
「どうすれば良いかな スカラー・・・
すぐにも町を出発すれば間に合うか?
スカラー
「町に進軍してくるスティール軍から
逃れる術はあるまいな ブレスビィ。
グラシア
「今 私が捕まる訳にはいきませんし
もちろん 杖を渡す気もありません
・・・何か 良い手はありませんか?
スカラー
「さよう・・・血路を開くにしても・・・
ここで時間を費やせば帝国軍に囲まれ
逃げ場を失いかねませんなあ・・・。
「少々危険だが あれを使うか・・・。
「我々が憲兵隊に追いつめられた時にと
用意してあった脱出ルートだが・・・。
ドンホート
「だが 危険だというのですな・・・。
スカラー
「それでも ここでスティール軍と戦い
帝国軍全軍を呼び寄せるよりもましか?
ブレスビィ
「どこに行く スカラー・・・
我々をどうするつもりだ?
スカラー
「お主たちの脱出の準備に教会に戻る
・・・お主たちも教会に来てくれ!
ブレスビィ
「帝国軍がグラシア様を捕えに来る前に
町を抜け出さねばならぬぞ ジュリアン
補給を整えて 教会に向かうのじゃ!
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