競技の様子以外で目に付いたことや私が感じたことなどを述べてみます。 あくまで私見です。
前回の会場はお台場の未来科学館で、観客からほとんどリングが見えない、報道陣のマナーが悪いなどといった苦情が多数出ていました。 それからみると、今回の川崎市産業振興会館はホールの観客用の席が階段状になっていて、三脚を使用するカメラは2階席から撮影するように仕分けられていたため、前回より大分観戦しやすくなっていました。 この点は大いに評価できることだと思います。
また、(大きな大会では当たり前のことですが)出場者控え室と試合会場が分けられており、出場者控え室に観客が入り込まないようにしてあったため、出場者の方は安心して機体の整備ができたのではないでしょうか。 しかし、出場者と観客が引き離されてしまったため、各出場者からゆっくり話を聞くことができなかったり、それぞれのロボットを近くでじっくり見ることができなかったりしたのも事実です。ROBO-ONEのBBSでも書き込みがありましたが、各ロボットの展示や撮影会、出場者に対してインタビューする時間を作ってもらえることを希望しています。
リングについてですが、水平を出すのがなかなか難しくて若干斜めになっていたようです。 これは仕方の無いことでしょう。 それから、リングの高さをもうちょっと上げて欲しいと感じました。 観客席からリングをみると、前の人の頭が邪魔をしてリングが良く見えません。 リングの高さは、第1回大会と同じくらいの高さにして欲しい。 さらに。 出場者が木箱にPCを置いて、リング際でしゃがんでロボットを操縦するのは、はたからみていてかわいそうです。 作業台と椅子くらい欲しいですよね。
第1回大会が2002年の2月で、第2回が8月。 開催するペースが速いですね。 それにもかかわらず、出場者数がぐっと増え、レベルが格段に向上したことはすばらしいことです。 しかし、出場者にとっては時間的にも資金的にも、かなり厳しかったのではないでしょうか。 平均的な開発期間や費用がどれくらいなのかはわかりませんが、2足歩行はそれほど簡単なものではないので、せいぜい年に1回が良いのではないかと思います。
また、お昼の休憩時間が短くて、食事をゆっくり取ることができなかったことも改善して欲しい点です。 決勝トーナメントが行われた11日は、お昼休みの時間が30分しかありませんでした。
リング実況は、第1回に比べると大分良くなっていました。 しかし、もっと出場者を公平に扱って欲しい気がします。 実況中継やコメントによって対戦中の片方の出場者に同情票が集まるというのは、もう片方の出場者からみれば大変不公平な話です。 司会者の今後のレベルアップに期待します。
特別企画のチャレンジイベントはなかなか良い試みだったと思います。 ただ、ロボットの大きさによって上れる階段の高さが変わってくるんじゃないかなぁ、とか思いました。 今後は、歩行スピードを競う競技とか、制限時間内にペットボトルを規定本数以上倒したらクリアとか、いろいろなチャレンジイベントが出てきて欲しいですね。
今回は、なぜか出場ロボットのテクニカルデータが伏せられてしまっています。 前回大会後に、某所でいろいろゴタゴタしたたのが効いたのかなぁ、とか勝手に推測していますが。 ROBO-ONE競技規則の前文でも、「ロボット技術の普及と健全な発展を目指すため、技術情報はできるだけ公開する。」と謳っているわけですから、テクニカルデータを公開して欲しいですね。
競技規則が出てきたついでに、ルールに関して感じたことをいくつか書きます。
まずは、決勝トーナメントでは毎試合後とにデモンストレーションをするより、決勝トーナメント前に16機全てのデモンストレーションを1回ずつやって採点したほうが良いのではないか、ということです。 予選はデモンストレーションのみで良いでしょう。 しかし、決勝トーナメントで毎試合後とにデモンストレーションする意味はあるのでしょうか? 毎回同じデモになってしまうと、観客も飽きるし、出場者も出したくなくなります(と、ある出場者の方が言ってました)。 かといって、新しいデモンストレーションのパターンを毎回用意する余裕は無いでしょう。
決勝トーナメントの前に、16機全てのデモンストレーションを1回ずつやって採点するだけならば、観客を飽きさせるを防ぎつつ、さらに、単純計算で今まで2分×2回×15試合=60分かかっていたのが、2分×16回=32分となって、前後の準備時間を考えても40〜50分程度、時間を浮かせることができるでしょう。
時間、ということでは、1ラウンドの時間も考え直す必要があるでしょう。 レベルが上がってくると、1ラウンド1分では短い。 これは、決勝トーナメントを見た方は皆さん感じられたんじゃないでしょうか。 今後は、1ラウンド2分にして、2本先取にしたらどうでしょうか。
今回特に目立ったのは、判定基準の曖昧さでした。 起き上がり機能をもつロボットがダウンをしたままタイムアップになったらどうするのか、何度倒れても起き上がれる場合は倒れた回数と起き上がれる機能のどちらを評価するのか、修理時間の計測はどうなのか、まだまだ改善の余地がありそうです。 面白い試合を見せるために、あえて判定基準を曖昧にしているところがあるようですが、出場者が勝敗にこだわるようになれば、ある程度客観的な判定基準が必要になってくるでしょう。
それから、そろそろクラス分けを検討し始めても良いかもしれません。 今回は余りにも体重差の大きなロボット同士の対戦があり(それはそれで面白いのですが)、勝負にならなかったように思います。 開催回数を重ねて出場者数がある程度増えたら、2部リーグみたいなものが欲しいですね。
ROBO-ONEはまだまだ黎明期ですから、大会と共にルールは少しずつ見直されていくことでしょう。
予選の日はちょっと早めにいったら観客席の最前列に座ることができて大変ラッキーでした。 これは開会が11:00だから、10:00に会場入りできれば良い席を確保できるだろう、という読みで会場入りしたからです。
予選も決勝もそうなのですが、会場に入ってみて報道陣が少ないことに驚きました。 前回は観客の邪魔になるくらい沢山いたのに、今回はTVカメラ無しでした。 というのは、今回はあまり積極的に宣伝活動をしなかったからなんだそうです。 決勝トーナメントは、番組になるくらいの面白さだったのに(笑)
試合の準備で思うことです。 ロボットにコマンドを与えるためにPCを使用している人が多数みうけられますが、PCを使っていると立ち上げに時間がかかり、準備に手間取っているように見えてしまいます。 また、ノートPCがサスペンドした状態からなかなか復帰できないというトラブルもあるようです。
大会終了後、ロビーで出場者が会場から出て行くのをみていると、みなさんそれぞれいろいろなロボットの運搬方法を取っていることが観察できました。 ある人は、衣装ケースにスポンジを敷き詰めてその中にロボットを入れていたり、またある人はロボット運搬用BOXを自作してきたりと、様々ですが、皆荷物が多くなってしまって苦労しているようでした。 そんな中で驚いたのは、今回優勝された森永さんが荷物を一つしか持っていなかったことです。 森永さんは、旅行用のトランク一つに入るものしか持ってこないようにしているそうです。 こういうところは、どんどん真似していきたいですね!
大会終了後の飲み会も楽しみの一つです。 予選日の夜に懇親会が行われましたが、こちらは私は申し込みをしていなかったので参加できませんでした。 大会後の飲み会では、出場者の方、その他あわせて十数名で打ち上げに行き、いろいろとお話をうかがうことができました。 こういったイベントを通して人の輪(人のネットワーク)が広がっていくのは大変うれしいことです。 飲み会を考えて川崎市内に宿を2日分とっておいて正解でした。 出場者のなかには、前日入りするので3日分とっていた方もあるようですが・・・。
飲み会で出場した方とお話をしていて感じたことをいくつか。 予選で技の出し惜しみをすると、決勝に残れない危険性があるようです。 それから、優勝するためには、数多くの試合をこなすための耐久性とメンテナンス性が必要になってくるそうです。 森永さんのMetallic Fighterも、吉村さんのR-Blue IVも、あれだけ倒れておきながら故障が全然でない、耐久性の高いできだからこそ上位入賞ができたのではないでしょうか。
最後は余計な話ですが。 リポートを書くなら、デジカメで写真をとるより、ビデオでずっと撮影しておいて必要なコマだけ切り出すほうが、良いタイミングを捉えることができるし、場の流れも確認できて良いかもしれません。 今回は手帳にメモをとりましたが、ビデオならメモも必要なくなるでしょう。 でも、ビデオカメラ、欲しいけど高いからなぁ。
今回の大会は、出場者、運営双方のレベルアップにより、非常に面白い試合を多数見ることができました。 また、出場者のみなさんと交流を深めることができて、大変有意義な時間を過ごすことができました。 私のロボット作りのモチベーションが、大変高まっています。 次回はリングの上で・・・と言いたいですね(^_^;)
(2nd ROBO-ONEリポート 終わり)