BROKEN's Advanced Vehicle Laboratory

2nd ROBO-ONE リポート

イベント

予選と予選の間や、決勝トーナメントの合間を縫って、いくつかのイベントが開催されました。

特別企画 ROBO-ONE Stairs

今回の目玉イベントは、特別企画 ROBO-ONE Stairs です。 研究用小型ヒューマノイドのプラットフォームとして知られるHOAP-1を発売する、富士通オートメーションの協力により、5段の階段昇降ができたら10万円というチャレンジイベントが開かれました。 チャレンジの参加資格は、ROBO-ONEに参戦する2足歩行ロボットであることとなっています。

まずはHOAP-1による模範演技からです。レフリーの小林さん(富士通オートメーション)はHOAP-1が倒れて壊れるのが怖くて、いつでも手で支えられるように身構えながら演技を見守っていました。

このROBO-ONE Stairsへのエントリーは13台ありましたが、出場は5台になってしまいました。 最初の挑戦者は Petapy DS の大越さん(エントリーNo.06)でしたが、階段を上りきることができずに朝鮮を終えました。 続く挑戦者は STEP1のSHR研究会のみなさん(エントリーNo.29)で、この挑戦に先立ち、何度も練習を繰り返してきたようです。 STEP1は一歩一歩位置あわせをしながら歩を進め、ギリギリ5分で5段の階段昇降をクリアして10万円の賞金を獲得しました。

韓国からの挑戦者、Byoung Sooさんの ROBOTIS-GW1(エントリーNo.71)は、3段上るのに1分、5段までで3分、残り2段で5分となりタイムアップとなり、惜しくも10万円に手が届きませんでした。 しかし、タイムアップ後にクリアしているので、後は練習とプログラムの調整だけで5分を切れるようになるかもしれません。

A-DoとA-Do U-Knight の挑戦は、ほとんどすがわらさんのマイクパフォーマンスでした(笑)。 すがわらさんの説明では、前日の夜プログラムを作ってみたところ、ごくまれに段差を上れるらしいのです。 ロボットが階段から落ちると、ロボットへのダメージも大きいが、財布へのダメージも大きいといって場内を笑わせていました。 チャレンジの結果は、A-DoもU-Knightも段差を上ることができませんでした。

最後の挑戦者は坂本さんの弐号機(エントリーNo.43)で、坂本さんはご自身のサイトで大会前から階段昇降がなんとかできているところの動画を公開していました。 弐号機の階段昇降の特徴は、後ろ向きでサクサク上れるところです。 後ろ向きなのは、膝を曲げたときに膝が階段についてしまうことを避けるためのようです。 今回の挑戦では、5段目を上りきったところで方向転換して階段を下りようとしましたが、位置あわせに失敗して階段から転落。 5分以内なら何度でも再挑戦できるのでリトライを試みますが、上りはサクサクいけたものの、のぼりきったところで時間切れとなりクリアできませんでした。

5台のロボットが階段昇降に挑戦した結果、5分以内にクリアできたのはSTEP1のみでした。 この挑戦は大変難しいながらもクリアは不可能ではないという、挑戦者を惹きつける結果となりました。

韓国ロボット事情

予選日(10日)のイベントでは、韓国ロボット協会のSeongjo JANGさん(張さん)に韓国のロボット事情について話をしていただきました。 以下、張さんのお話からの抜粋です。


(ここから)

日本でいうところのROBODEXのような催し物が今年(2002年)の6月13〜19日、韓国ではじめて開催されました。 (張さんの所属する)韓国ロボット協会には50社程度が加入しており、韓国では政府から支援金をもらって各社パーソナルロボットの開発を進めています。

(映像を見ながら、日本のHOAP-1や、韓国のベンチャー企業が開発した掃除ロボット、サッカーロボットなどを紹介)

韓国では、産業用ロボットの市場がおよそ2000億ウォン(約200億円)、パーソナルロボットの場合は200億ウォン(約20億円)程度あって、韓国も日本と同じように、これから産業用ロボットからパーソナルロボットに研究開発の中心が移ろうとしています。

(三星電子や大学のロボットをいくつか紹介。なかには、どう見てもNECのPaPeRo? いや、バンダイのBN-7か?というロボットもありました(笑) )

二足歩行ロボットの研究は韓国国内ではまだほとんど行われていませんが、これからはROBO-ONEと協力して二足歩行ロボットを研究していきたいと思っています。

最近、韓国では中学生にロボットキャンプというキャンプを開いており、非常に人気を集めています。

(ここでは、韓国で売られているおもちゃ系ロボットをいくつか紹介。もちろん、日本製のものも多数出ています。 原子力関係のロボットも。)

今回は幸いROBO-ONEに招待していただき、良かったと思います。 これからはROBO-ONEと協力し合いながら、日本と一緒に発展して行きたいと思っております。 ご存知のように、産業用ロボットの場合はほとんど日本から輸入しているので、パーソナルロボットでは日本の研究者やこのようなイベントを通じて、一緒にレベルアップをはかれたらと思っております。

(ここまで)


マイクロマウスの大会では、韓国勢が上位を占めています。 もはや日本も韓国も技術レベルに差はないと思って良いのではないでしょうか。

バンダイの2足歩行ロボット

ROBO-ONEの協賛企業の一つであるバンダイから、ラジコン操縦型二足歩行ロボットのデモンストレーションがありました。 下肢が4自由度で、片足立ちやサイドステップもこなします。 腕にはピンポン玉がつかめるくらいのロボットハンドや、BB弾を発射できるマシンガンが装備されており、緊急時にはパイロットが脱出するギミックまで備えています。 危険なので、18歳未満は禁止! マイコンは搭載しておらず、完全にラジコン操縦なので、操縦者の腕が問われます。 しかし、よくできてるなぁ。

販売は来年の下期くらい、値段としては(本体のみで)2万円くらいにしたい、とのコメントでした。(ちなみに、本体以外に必要なプロポやサーボモータは、5万円くらいするそうです。)

ROBO-ONE今後の展望

ROBO-ONE Stairsチャレンジの後、ROBO-ONE委員会代表の西村さんから、今後のROBO-ONEの展望についてお話がありました。 なんでも、2003年にはアジア大会、2010年には宇宙大会を開きたいとか!
(宇宙なら脚いらね〜ぢゃん? という突っ込みは、みなさん思いつきますよね)(笑)

そこまで先の話ではなくて次回の予定は、2003年2月1日、2日に、(第1回大会を行った)未来科学館で日本大会を開催し、その後で2月末〜3月くらいに韓国のソウルでアジア大会を開きたい、とのことです。

それ以外の話では、(今回の会場は毎年かわさきロボット競技会が開催される場所なのですが)かわさきロボット競技会との連携をはかりたいとか、次回の参加資格に「階段を登れること」という条項を加えようとしたけど、それはやめたとか、ドアを開けるという動作を参加資格にしたいとか、とにかく、ロボットがどんどん進化するのでROBO-ONE委員会も新しく企画を考えていかなければならない、という内容でした。