『特別急行列車』の時代
= 待合室その3=惜別!キハ183系「ゆふデラックス」(後編)
<向之原→大分、特急「ゆふDX3号」16分間の旅!>
先頭車のパノラマシートに戻る。しばらくして南大分駅手前の歩道橋をくぐる。
この日は誰もいなかったが、ここは久大線撮影の隠れた名所である。

数日前にこの歩道橋の上から撮影した上り列車のショット。
歩道橋をアンダーパスした後、南大分駅に到着。運転停車して上り列車と交換する。

交換するのは2006年から投入されたワンマン対応の両運転台車キハ220-201。
古国府を通過して大分駅に接近、23パーミルの勾配を登って高架区間に入る。

久大本線は大分に向かう方が下りである。しかしながら豊肥線にも言えることだが、人口約50万人の中核都市大分の近郊に入ると、あたかも大分駅に近づく方が上り列車のような錯覚を覚える。
大分駅構内に入る。大分駅は来年の完成に向けて高架工事中で久大線と豊肥線が先行開業している。定刻15時30分、「ゆふDX3号」は大分駅8番ホームに到着。

右手に広がるのがまだ地上に残っている日豊線用の高架部分左手は区画整理で更地になった南口付近の再開発予定地。

これが先頭車の展望室の後ろ左側にある運転室のドア。

運転業務を終えた運転士が出てきたので、中を見せてもらう。内部は暖房が効かないのか防寒着が椅子にかけてある。

階段の代わりのペダルがよく見える。

乗務を終えホッと一息の「ゆふレディ」・・・笑顔がかわゆい・・・。
大分駅ホームには廃止を惜しむファンがカメラを構えていた。

車両はこの後、豊肥線高架部分を経由して日豊線牧駅に隣接する大分車両センターに回送される。
<フィナーレに向けて>
翌2011年1月6日昼下がりの大分駅。昨日乗車したキハ183は昨夜のうちに博多に折返し、この日の午前また大分に戻ってきている。
13時27分に発車する「ゆふDX4号」の隣ホームに13時13分、博多からの「ゆふいんの森3号」が到着した。

緑、黄、赤の色とりどりの列車が並ぶ高架ホームは家族連れの人気スポット。

「逆視線!」人気者に背を向けて、後部確認用ミラーに写った183と自分をパチリ!
その次の1月7日、またまた向之原駅へ。下り「ゆふDX3号」が到着すると、停車時間を利用して乗客がたくさん降りてきて「ゆふレディ」を交えてホームで撮影大会!

何と、渡線橋を渡って私がいた反対側ホームまで来て撮る猛者までいた。
交換する「ゆふいんの森4号」が到着。

降りていた乗客は「ゆふレディ」に促されて皆列車に戻った。
<最終列車お別れ乗車>
2011年1月10日、最終日の最終列車「ゆふDX5号」に向之原から最後の記念乗車。

華やかさの全く見られない薄暗く寂しげな1号車最前部パノラマシート。
パノラマシートから指定席部分を見る。

1号車は仕切り台の上のランタンの位置が4号車とは違う。
車内ではイベントも特別なお別れ放送もなく、乗客に乗車記念券が配られただけ。

一方で、 「ゆふレディ」は人気で、いたるところで乗客からサインを求められていた。
20時24分、ラストランを終えた「ゆふDX」を極寒の大分駅ホームで10数人のファンが迎えた。

ホーム端では、先ほどの「ゆふレディ」が記念撮影に応じていた。

心なしかシルエットも寂しげ・・・。

マルス型「記念乗車証明書」。
ラストランから3日目、改造のため住み慣れた大分車両センターを後に小倉工場に向かうキハ183系。

2年半ぶりに大分駅地平ホームに姿を見せて帰らぬ旅に出るプレミアムイエロー色。