観戦記  2002. 12.22
 スタジオ・ジョゼッペ・メアッツァ
セリエA  2002/2003  ミラン vs ブレシア 0−0

 朝、ネットをチェックしていた友人A子が言った。 「レオ、ベンチ入りだよー!」「ガゼッタもKATAWEBもベンチ入りになっている」「やったねぇ〜」「すごいねぇ〜」

 今回の旅行でコパ・イタリアでのレオは見られると思っていたけれど、カンピオナートの方は期待をしていなかった。金曜日からちゃんとニュースを見ていなかったから、リバウドがケガしていることも知らなかった。

 びっくり・・・・。どうしよう・・・・。

 急に緊張してきた。

 「ねぇ〜、K子はレオとロビーが一緒のピッチにいるのは見てないんだよね。JOMOに行けなかったから」

 そうなのだ。あのJOMOカップ(ここを参照(^^;)を観戦できなかった私にとっては、「初レオ&ロビー」なのだ。連れの二人はJOMOに行っているので、私だけ、「初」なのだ。あぁ〜、しかし、ベンチに入ったと言ってもピッチに出られるかどうかは試合展開によるよなぁ〜。

 どうしたら、レオが出られるか、3人で協議する(^^;

 「ブレシアがどうしようもなく点を取られる。余裕でレオを出す」 却下!

 「ブレシアが、がんばって先行、試合の流れを変えるためにレオが登場!」 「1−1の引分け。ブレシアはロビー、ミランはレオの得点」 よーし、これで行こう!

 今日の試合は3時から。時差ボケのせいで早々と用意が出来ていた私たちは、朝食が終わるとそれぞれの買い物に繰り出す。お昼はペックのお惣菜と日本から持ってきたもので、なかなか美味しい食事を部屋で取る。晴天とは言えないお天気。寒さ対策はぬかりなく、どんどんと着込む。暑い、部屋の中にいたら、耐えられないくらい暑くなってきた(^^; それでも、外に出たら寒かった。

 今シーズン、ミランは調子がせいか観客の入りが良い。でも、巨大スタジアムなので当日券で問題なし。窓口で買おうとしている私たちの横でしつこくチケットを売りつけようとするダフ屋。「ロッソの一階だ!」って言っているけど、それは2階のチケットだよ、おじさん・・・。あまりのしつこさに窓口の女性もムっとしている。なんとか、正規の値段でチケットを購入して、いざ、サンシーロへ。

 最近は、ブレシアの試合を中心に見ていて、サンシーロが久しぶりだった友人は、やっぱり、雰囲気いいねぇ〜と言っている。

 「ねぇ、コパ・イタリアの時は、試合前に控え選手が練習していたみたいだけど」

 「え? じゃぁ、ここで練習するかもね」と、1番前の手すりにカメラ3台&ビデオ・カメラでしがみつく私たち。ミランのGKグループが出てきた。やっぱり、練習するんだ。しばらくして、ミランのスタメン組も出てきた。そして、ブレシアの選手たちも。なんと、私たちの目の前だ。目はロビーに釘付け。しばらくすると、レドンドとミランの若手が一緒に出てきた。あ、控え組も練習するの? でも、レオは出てこなーい。トンネルの入り口を気にしつつ、ロビー・ウォッチング。リフティングが上手というか、楽しそう。

 「レオ!」と、突然叫ぶ私。意識しないで叫んでいる自分が恐い。この時、友人A子が撮っていたビデオが可笑しい。ブレシアの選手が画面に写っているのに、「レオ!」と叫ぶ私の声が入る。あわててレオを探してぶれる画面(^^;

 レオはいきなり「レオナルド・コール」に迎えられていた。私はミラン側に行って写真を取ることにしたが、すでに鈴なりの人たち。あぁ〜と隙間から覗いていたら、こういう時は背が低いと親切にしてもらえる。まるで子供を前に入れてくれるようにして、手すりの場所を開けてくれた。「グラッツェ!」

 でも、レオは遠いのだ。手前ではレギュラーの皆様がウォームアップをしている。レオはレドントと若手と一緒だ。ボールを蹴ったり、柔軟をしたり、あぁ〜、体をひねるその姿。なつかしい。レオもリフティング。肩でしばしボールを止めるお得意ポーズ。あー、後ろ向きで残念だな。3人でふざけて楽しそうにしている。カンピオナートのデビューはあるのかな。

 練習を引き上げて行くレオ。いや、選手全員(^^; レオは途中でいろんな人に挨拶をしている。

 ルイちゃんのトップ下、ツートップはピッポとシェヴァで始まった。正直な話、昨シーズンはミランの試合をほとんど見ていないし、今の私が身近に感じるのはブレシア。ブレシアは見続けて3年目。ここも選手が大幅に変っているけど親しみは強い。それに、例のいかにしてレオに出番を作るかというストーリーを考えてもブレシア寄りの応援になってしまう。

 ブレシアの若い選手、マルチネスがシェヴァと攻防を繰り広げるサイドにいたので、「まるちゃんがんばれ!」モードだ。でも、シェヴァが力強く良い選手だから、マッチアップがなおさら楽しくなる。ブレシアの若いブラジル人、マチュザレムにも注目だ。ルイ・コスタをしっかりマークしろよぉ〜。ミランが押し気味に見えるけど、こうやって集中している時のブレシアは強い。ターレだけ残してロビーもディフェンスをしているんだから。ピッポがファウルを受けても主審に取って貰えずに、切れて怒っている。怒っている姿もなかなかサマになっておる。ロビーのシュートは決まったと思って立ち上がってしまった。ジダ・・・(-_-;) 

 しかし、今シーズンのミランは面白いと思う。個性が生きてハーモーニーが生まれている。勝っているからかな。前半終了で0−0。私としては、まずまず(^^; 

 後半が始まってわりとすぐにレオがアップに出てきた。すかさずクルバからレオナルド・コールだ。カンピオナート再デビューが近い。ドキドキ。走ってはストレッチを何度も繰り返すレオ。私の意識はピッチから、どんどんピッチ横へずれて行く。レオ〜、がんばれ〜。でも、誰に変って出るのだろう。今ひとつのピッポ? あぁ〜、呼ばれた。いよいよだ。ルイ・コスタとの交替。残り時間20分ぐらい。ロスタイムを入れても25分ぐらいかな。あぁ〜、さっそくロビーとレオが同じ視界に入ってきた。ひぇ〜、バタン(^^; と倒れはしなかったけれど、緊張する。もうなんだか落ち着かないったらない。ロビーがレオとすれ違いざまにポンポンとレオを叩いた。レオも応えている。試合中に何をしているんだぁ〜? でも、こんなところに気がついて妙に受けていたのは、スタジアムの中では私たち3人だけかも。

 それにしても、ブレシアにがっちりに守られてなかなかチャンスが回ってこない。かえってブレシアのカウンター攻撃の方がチャンスになっている。攻め上がるミランの後ろにどかーんとスペースが。ロビー、足、速い!でも、ドキドキものだ。いつの間にかミランを応援している私(^^; 

 毎度、降格圏内のスリルを味わっているブレシアにとっては、ミラン相手に勝ち点1は大きい。守りを固める。試合終了。ロビーがガッツ・ポーズをした。ミランは勝てなかったけれど首位をキープ。レオは他の選手たちと最後までピッチに残ってクルバに向って手を挙げて挨拶をしていた。

 思わぬカンピオナート・デビューに立ち会えて嬉しかった。レオナルドのセリエA初ゴールはブレシア戦、2001年、サンシーロでのラスト・ゲームもブレシア戦だった。そして、再デビューもブレシア。何か因縁めいたものを感じてしまう。

 とっぷりと日が暮れて、あれだけいた観客もあっと言う間にいなくなり、選手たちも短いクリスマス休暇だ。そして、友だちと私の短い休暇も終わり。外はとっても寒かったけれど、いろんなことがあった2002年の最後に、未来に向って、クリスマス・ツリーの周りの蝋燭のように暖かい火が、私の心に灯った。行って良かった。私の背中を押してくれた人たちにありがとう。

PHOTO ALBUMへ

A子さんの「TUTTO BAGGIO」でもうひとつの「観戦記」もどうぞ!

観戦記目次