観戦記・番外
2000. 9.26
ノウ・カンプ(バルセロナ)2000/2001 チャンピオンズ・リーグ
グループリーグ3節バルセロナ vs ミラン 0−2 チャンピオンズ・リーグの組み合わせが決まってカレンダーに日程を書き込む私。仕事の予定にサッカーの予定を組み合わせてある特殊なカレンダーである(^^; あぁ〜、11月の連休を利用した時期には休みは取れないし、12月、1月、寒いよなぁ〜・・・。なんで、9月23日が土曜日なんだよ、一日損だよ。だがしかし・・・・カンピオナートは始まってないけどコッパ・イタリアもCLもある。ここを逃したら、GWまでイタリア行けないかもしれないよなぁ〜。そんなに待ってられないって気分だしなぁ〜。リラ安だしなぁ〜(^^; でも、レオナルドはケガしているし、バッジョなんて就職先も決まっとらんし・・・と、ブツブツ考えながらも、指はキーボートを叩き、旅行代理店の担当者に予約お願いのメールを出していた(^^;
そういう状況だったから、もしかしたら、やばいかもよー、レオナルド、試合に出ないかもなぁ〜という心配はあった。「ねぇねぇ、どう思う?打撲でこういう風に長引くのってなんなのさ?」と私に聞かれていた友人たちも迷惑なものであったろう(^^; こういうことはその時になってみないとわからないことであろう。レオナルド本人に聞いても、「わたし、わからないね」と言うであろう(^^; ケガをしていなくたってポジション争いだってある。厳しいんだよ、この世界。選手にもファンにも忍耐を要求するのである。というわけで、不確定要素だらけではあったが日にちは迫ってきていたので、バルセロナ行きの飛行機を予約し、ホテルを頼み、ホテルにチケットの手配もお願いし、不安とは裏腹にドンドン話を先に進めて行く(^^;
結果的には、ご存知のとおり、コパ・イタリアには90分出場したけれど、ノウ・カンプのピッチに立つことはなかったレオナルドだった。あぁ〜。観戦記、どうしましょう・・・。レオが出ていない、アップすらしなかった試合、書くのもなぁ〜・・・、なんか気が進まない。途中交替、途中出場の試合は今までもあった。しかし、海外まで見に行って、レオ抜きの試合なんて初めてだったのである。あぁ・・・・。ケガ上がりだったし、ミランがリードしていたので仕方がないよねぇ〜。しかし、初のスペインでの観戦、しかもノウ・カンプでほぼ10万人の観衆のひとりとして見た試合である。いろいろと初体験もあったわけで、「老後の楽しみ」の為にも書いておくことにしよう(^^;
バルセロナ到着。機内で出たシャンパンでほろ酔い気分の私を迎えたのは空港ターミナル内にニョキニョキとはえている椰子の木。外に出てみれば、太陽が直撃!え?バルセロナってこういうところだったの? まだ夏だ。バルセロナという街について私はほとんど何も考えずにやってきたことに今さらながら気がつく。地図を見てあらかじめ確認しておいたのは、スタジアムとホテルの位置だけであった。ハハハ(^○^) バルセロナはスペインの北部ではあるけど、ミラノから見れば南に位置しているんだから、ミラノに比べたら気候が温暖なのはあたり前であった。「南の国だ〜、沖縄みたいだ〜(^^; あついー!」。これが第一印象。
ホテルについて早速したことは、モバイルが繋がるかどうかということ。スペイン語が出来ない私は、英語でフロントに電話をして質問をしたりするんだが、お互いの英語が訛っているもんだから、「え? つまりそれは、こういうこと?」などと聞き返しながら、なんとか、とりあえず、マドリッドのアクセス・ポイントに繋がった。なんで、バルセロナに繋がらないの?(後でくだらない誤解であったことは判明したが(^^;)。しかし、いつまでもグズグズしていてもしょうがない。明日の観戦は20時45分のキックオフ。夜の試合だし、なにしろ、初めて行くところだ。下見、下見。バルセロナのフットボール博物館やショップにも行ってみたい。ホテルからは直線にして1キロちょっと。大きな通りを歩いていくと2キロぐらいかな。と見当をつけて歩き出す。ところが、なんてつまらない通りなんだ(^^; どうもこのあたりは、観光地ではないらしい。ただの街中の道である。歩いている人も少ない。まず約1キロ、まっすぐに歩く。角を曲がって、又1キロぐらいでスタジアムのはず。ハイ、スタジアムは見えてきた。暑いよー。売店で水ぐらい買いたいよー・・・。しかし、博物館はここからまだ先らしい。8番ゲートと書いてある。まぁ、10万人収容と言っても3階建てだから、スタジアムの外周なんてのは国立と変らないだろう。ところが、甘かった、私の考えは。
はい、「Jリーグの理念」が立ちはだかっていたのである。そうです! 総合スポーツクラブなのだ。バルセロナは。サッカー以外のスポーツも盛んだし強いらしい。そういう施設が周辺にあるのか、外周が大きい。ひえーん(>_<)、歩けど、歩けど着かない。永遠に着かないのではないかと思ったころ(ちょっと大袈裟(^^;)、あれ、門のまわりに人がいる。あそこかな? 門番らしい人に「博物館は?」と聞く。「休みです」 えー!(@_@) 、年中無休じゃなかなったのぉ〜? いい加減なもんだ。でも、ここにいる人たちはなんなの?「子供だ」と答える門番。そりぁ〜、見ればわかるって、どうも選手を待っているらしい。あ、そうか、ここはメインゲートなのね。夕方、ここで練習をするのであろうか?うーん、入り待ちをしても良いかもしれない。転んでもたたでは起きない!をモットーとしている(ほんとうか?)私に、オーフェルマルス・ファンの友達の顔が目に浮かんだ。そうだ、写真の一枚でも撮ってから帰ろうではないか!? 大威張り出来るではないか(^^; なかなか良いアイディアである。お、派手な車だ。だれか選手らしい(^^; また、来た。あ、これはライジハーか。子供たちが何かを話し掛けている。しかし、まわりの会話を聞いていると、ほとんどガイジン。ドイツ語で話をしている人が多い。この人たち、何か目的があって立っているのだろうか。もしかして、ほとんど私と同じ状態? 博物館に来たけどやっていない。で、なんとなく、ここにいる。本当に選手が全員来るのかどうかはわかってないのではないだろうか・・・。うーむ、不安だ。勝手がわからん。そーだ、門番さんに試合終了後タクシーが捕まるかどうか聞いてみよう。「あるよ」「たくさん、ある」と英語で返事があったけど、怪しい。本当に私の質問を理解しているのだろうか?(^^; 横にいた子供たちが、「タクシー、来たよ」なんて指さしている。違うって「明日のことだよ」。「あ、そう」
ついでに、この人なつっこい子どもに聞いてみよう。と言ってもスペイン語は出来ないのだから、固有名詞で攻める(^^;
KABU「オーフェルマルス」
子供「ノーフィルマ、ノーフォト」
KABU「え?」(オーフェルマルスってそんなケチなんか〜?)
子供「バスがなんたらかんたら・・・・」どーも、ジェスチャーで判断すると、バスに乗って来るだか帰る(^^; しかし、バスは背が高いので写真もサインもムリってこと。なーんだ・・・。残念である。非常に心残りである・・・・とモタモタしていたら、ミランの選手を乗せたバスが来た(^^; なるほど、でかいバス。何も見えないねぇ〜。バスから降りてスタジアムへ入って行く選手に声がかかる。罵声ってわけではありませんね。なにしろ、ここにいるのは、ほとんどガイジン(^^; だれか、レオナルドーと叫んでいた。な、なんなんだ・・・(^^;
というわけで、オーフェルマルスを直撃することは出来なかったけど、予定どおり、場所の確認は出来た。これで良し。そして、又テクテクと歩く。次は地下鉄の駅まで。これも結構遠い。はぁ〜、暑い。
試合当日は一応、観光。いつかゆっくり観光をしたい街だ。いつになることか(^^;
CLのグループリーグではあるけど、相手はミラン。ソシオのメンバーが多いバルサ。チケットの入手は難しいだろうと思っていたので、予め友人の知人を通じて頼んでおいた。この知人の部下(たぶん(^^;)が、試合前に電話をくれた。「僕はマルク(^^; 今日の試合のことで、何かわからないことある?」「試合終了後、タクシーってつかまる?」「10万人近く入るから。スタジアムに近いところではムリだよ」「地下鉄は?」なんて話を散々してから、「ところで、僕と僕の友達も今日、試合に行くけど、一緒に行く?」 (^^; それを先に言ってくれよー!
というわけで、前日の下見はなんだったんだろう?って感じですが(^^; お車でスタジアムまで行けることになったのである。ラッキー!スタジアムに行くまで、いろいろとサッカーの話をした。サッカーって世界の共通語であることを再認識。「で、あなたは選手のファン?チームのファン?」なんてことまで聞かれてしまったが、「チームは鹿島。選手はレオナルドと・・・・」(お世辞でスペイン人の名前を言おうと思うのに出てこない(^^;)
マリノスにスペイン人選手が多かったせいか、城のこともあってか、日本のチームでちゃんと名前を知っているのはマリノスだけって感じだった。ナカタのことも名前はすっと出てこなかった。「イタリアにもいるよね」だって。この日はオリンピックの準決勝があった日だというのに、結果を知らないマルク。私が教えて差し上げた(^^; バルサから3人も選手が行っているのに、興味はほとんどない様子。それより、今日のスタメンの話だ。スタメンをGKから順に説明をしてくれる。友人の為にオーフェルマルスの評判を聞くと「彼は世界一速いよー!」と嬉しいことを言ってくださる。リバウドのことは「世界最優秀選手」だからか、自慢げではあった。でも、私が「好きじゃない」とあっさり言うと、「アグリーだよね、確かに」なんて聞きもしないことを言っている(^^; それから、リバウドの特徴的な足のことをいろいろと言っていたが省略(^^;
そうこうするうちに、渋滞に巻き込まれながらもスタジアム着。スタジアム周辺は駐車禁止。「レッカーで持っていかれたら、それはその時」と大胆にも駐車する彼ら。マルクの友達のジョセップはソシオのメンバー。ソシオのチケットってどんなもんかいな?と思っていたら、向こうから見せてくれた。カード2枚で一組。まず、1枚はソシオのメンバーであることを示すIDカード。2枚目がサッカーの試合を見るためのカード。席番が入っている。カードなので、行かない席をダフ屋にバラ売りはできない。写真までは入ってないから、カードを友人に貸すことは出来ても、基本的に自分が行かなければ、その席は空席ってことだ。旅行者にとっては、良い席で見たいと思っている者にとっては、あまり良いシステムではないけどね(^^;
彼らの席はバックスタンド2階のほぼ真中。私の席はメイン側であるけど、2階でコーナーに近い。あ、もうピッチでアップをしている。バルセロナはたくさん選手が出ているのに、ミランは11人しかいない・・。レオナルドはいない。あーん(~_~メ) スタメンしか出てこないの? どーいうことなの〜?とさっそく毒づく。スタメンの発表。レオナルドは予定どおりいない・・・。で、サブは・・・。え? 言わないの〜。サブには入っているだろうけど、この目で見ないと不安である。あー、日本でテレビの前にいる人に電話をして聞きたい気分だ(後で、中継が回線トラブルで送られてなかったことを知る(^^;)あれ、オーフェルマルスも出てない。なんなの〜!そーいえば、ボバンはベンチ入りもないのか、お味噌組と一緒に練習を見ていた。
試合開始前、バルサの歌を歌うことろが一番感激なところであ〜る、とジョセップが言っていたが、美しかったです。私の席には赤と青に色分けされた紙が置いてあったけれど、私の側から見えるところはカタルーニャの色、黄色と赤の紙。それをみんなが掲げて歌っている。いつの間にか一杯になったスタジアム。3階の上の方・・・、落っこちてきそう(^^; スタンドはかなりの急勾配だから、ピッチは以外と近くに見える。顔の表情が見えるということはないが、試合は見やすい。でも、とりあえず気になるのはレオナルドの姿。ベンチに入って行くところをちゃんと見ておけばよかった。なんて思いながら双眼鏡で一階の前の方の席を見てみる。な、なーんて立派な背もたれつきの席なんだ。新幹線の席か?(^^;
私の周辺は売りに出された席だけのことはあって、ミランのティフォージが10人ぐらいいた。あまり派手に喜ばないでね。攻撃されたら恐いから・・・なんて思っていたけど、そーんな心配はいらなかった。2点取って、歌まで歌い始めた彼らを、バルサ・サポーターは「仕方がねーなぁ〜」という風に見てました。内心、面白いわけはないのですが。初めてリーガのチームをホームで見たけど、驚いたことは、いわゆる応援団の人数が少ないこと。両方のゴール裏にいて、ドラムやトランペットを持ち込み応援をリードしてはいるけれど、イタリアのような雰囲気ではない。あくまでも遠目に見た感じだけど。それより、スタジアム全体が「インファイト」化している。もちろん、立って応援しているということではないけど、歌は歌うし、声を出して応援はガンガンする。熱い、あつ〜い。私がすごい反応の良さだなぁ〜と思ったのは、選手がミスをすると(今回はこればっかりだったけど)、「うー」と間髪入れずに落ち込みを見せるが、その直後に一応、拍手をする。そのタイミングの良さである。さらに、審判のジャッジがおかしいと口笛、ブーイングの嵐。10万人のコレには参った。本当に耳が痛かった。そして、あの有名な「白いハンカチ」。試合前においてあった赤青や赤黄の紙の裏は白。これを振り回して、不満の意を表明している。観客として見ている分には綺麗だけど、これをやられる審判、選手、監督にはすごい迫力だろうな。侮辱でもあるわけで・・・。
イタリアのスタジアムに比べると女性が多いかな。年季が入った感じのおば様も。男も女も子供もスタジアム全体で応援している。私の理想の応援の姿かな。自己表現が苦手というか、態度を表に出すのがお行儀が悪いと思っている日本人には難しいだろうけど、態度で表さないと気持ちは通じないよね。試合後に「私は黙っていましたが、心の底から応援していました」と4万人のファンが言ってもしょうもないなぁ〜などと、試合を見ながら考えてしまった。平日の夜だったので、会社帰りの普通のビジネスマンがネクタイ姿でファーストフードを食べながら見ていたり・・・と国立のような風景もあったりして、生活に溶け込んでいるノウ・カンプ。しかし、すごいところは、そんな日常が10万人(^^;
試合内容はテレビで見た人も多いだろうから省略(^^; ミラン・ファンにとってはアウェイでこれだけ良い試合が出来れば気分は最高でしょう。私の後ろにいたおじいさんは「ビリー、素晴らしい」を連発していた。でも、レオナルド・ファンは、ミランが1点取った時点で、「あぁ、さっさと得点チャンスに点を取らないからだよ>バルサ」と心の中でつぶやく。でも、バルサの調子は悪いみたい。ボールが足についていない。くだらないミスを繰り返している。2点目が入った時点で観客はドンドン帰り始めた。20分ぐらい残り時間はあったけれど「今日のミランに今日のバルサは勝てない」と見切ったのでしょう。応援もドンドン、テンションが下がっていく。ミランの選手交代は・・・、アップにコマンディーニが出てきた時点で、レオナルドの出番はないだろうことがわかってしまった。あぁ・・・。選手交代があって良かったことは、ベンチの中の席がずれたのか、レオナルドの顔が少々見えるようになったこと。身を乗り出している時だけど。ビヤホフの2点目に飛び出して喜ぶレオナルド。席に戻った姿は頬づえ。どんな気持ちで見ているのかなぁ〜。早く調子を取り戻したいと思っているのかな。
試合終了。レオナルドがベンチから出てきた。選手を迎えようというのかな。ちょっと珍しい光景のような気がしたんだけど・・・。あ、ジダを待っていたんだ。前のリーズ戦で大チョンボをしたジダ。オリンピック組のアッビアーテイが使われるのではないかと言われていたけど、ザッケローニから貰ったチャンス。ファイン・セーブもあって無事、無失点。そんなジダを迎えるレオナルド。本当に、優しい。あぁ、自分が辛い状況にあってもチームメートの同じブラジルからやってきたジダを気遣うレオナルド。サッカー・ボールを蹴る姿は見られなかったけど、私が大好きで自慢の弟クン、レオナルドがそこにいた。
ゲートを出て行くと、マルクとジョセップがションボリと立っていた。「ただのゲームさ」と言っているが、その表情は、鹿島が負けた時の私の表情と同じ。タラタラと歩いている人たちも沈黙がち。何かを言い出せば文句になってしまうのだろうか・・・。
慰めようもないなぁ〜と思いながら、「ここから家まで何分?」「僕は20分。こいつは一時間」という彼らに、鹿島は東京のチームではないこと、私は3時間以上かけて試合を見に行くことを説明して、「だからね、負けるとね・・・帰りの3時間がね・・」「お〜、なんてこったい。それは辛いだろう!」と同情を買うことに成功(^^;
ジョセップはサン・シーロまで次の試合を見に行くらしい。果たして、残りのリーグ戦、どうなることでしょう。油断は大敵ですよね、去年のことがあるから。レオナルドが昨シーズンの借りを返すチャンスがありますように!
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