シリンダブロック・他の加工
共通
シリンダブロックを含む、クランクシャフト等、腰下部品の加工を行う・・・・
[コネクティングロッドの加工]
、
[ピストンの加工]
、
[オイルパン・バッフルプレートの加工]
については別頁に記載したので、そちらを参照していただきたい。
シリンダブロックの加工
シリンダブロック上面の修正面研と、油路・水路のバリ取りを行なう。
修正面研は外部に委託する事になると思うが、底面の位置合わせ用ノックピンは抜かない方が良い。 抜いてしまうと再使用ができないのだが、このノックピンは上面のノックピンとは異なって単体入手が不可能である。 私は、上面のノックピンと同様に部品として入手できると思って抜いてしまったのだが、後に、シリンダブロックごとの購入になるとわかり、大騒ぎをして 「ナオキ」 氏に作成してもらった・・・・思い込みでの作業は危険である。
今回使用したのは、走行
1000[km]
のシリンダブロックで、歪みもなかったのだが、上面に若干の傷が入っていたので
0.05[mm]
の修正面研を行なった。
委託先は
[NAPREC]
なのだが、仕上がりが非常に美しく、メタルガスケットの使用にまったく問題は無さそうである・・・・シリンダヘッドの面研にも言えるのだが、深い加工痕が残るような切削をしてしまう所があるので注意したい。
爪に引っかかるような加工痕があると、無修正でのメタルガスケットの使用を諦めなければならない場合がある。 修正面研後に自分の手で修正しなければならないのでは、何のための修正面研だかわからなくなってしまう。
「圧縮比や過給圧が低いし、ガスケットが抜ける心配など無用である」 と言う人は適当で良いと思う・・・・まぁ、そんな人は修正面研などしないだろうが。
水路、及び、シリンダブロックの内側・・・・すなわち油路のバリ取りを行ない、また、シリンダヘッドから戻ってきたオイルが流れる傾斜の緩い部分に鏡面加工を施す。
実際の効果の程は未知数なのだが、
EJ20H
用のシリンダブロックと
EJ207
用のシリンダブロックとで、後者の方が若干ながらも傾斜がきつくなっているのを見て 「少しでもオイルの流れが良くなれば・・・・」 と考えての加工である。
クランクシャフトの加工
まず、曲がりのチェックを行なう。 今回は新品を使用したのだが、新品であっても曲がりや寸法・重量等のチェックを怠らないようにする。 クランクシャフト以外の部品も同様である。
曲がりのチェックだが、シリンダブロックに
1
番と
5
番のメインベアリングをセットして、センタジャーナル部の振れをダイアルゲージで測定する。
整備解説書上の上限値は
0.035[mm]
であるが、メタルクリアランスによっては、基準値以内であっても修正や交換を行なう必要があるかもしれない。
曲がりのチェック後、油孔を加工する・・・・ジャーナル部に孔が開いているだけの他社の物に比べると予め加工されているのでこのままでも良いのだが、当たりのきついコネクティングロッド側の給油を少しでも良くするための処置である。
メインジャーナル部の取油孔については回転方向側のエッジを多く取ってオイルが入りやすくなるようにし、コネクティングロッド側の給油孔についてはリーマでさらってテーパ状にしてオイルが出やすくなるようにする。
油孔の加工が終了したら、各部に残っている鋭いエッジを滑らかに加工してダイナミックバランス取りに出す。 今回は工具と時間の都合で見送ったのだが、次回はカウンタウエイト部分 (回転方向に対して直角な面) を斜めに削り、空気抵抗を減らすような加工を施そうと考えている。
ダイナミックバランス取りから上がってきたら、ジャーナル部のラッピングを行なう・・・・要領はカムシャフトのジャーナル部と同様である。
なお、ダイナミックバランス取りの結果は下記の通りである。 特にバランス取りの必要は無かったのかもしれないのだが、後であれこれ悩む事を考えたら無駄ではなかったと納得している。
修正前の不釣合い
左側
右側
角度
285[deg]
234[deg]
量
1.28[g]
0.92[g]
修正後の不釣合い
左側
右側
角度
264[deg]
78[deg]
量
0.25[g]
0.24[g]
試験場所:
NAPREC
番号:
11-3188
日付:
2001
年
8
月
10
日
試験機名: 明石
FH-417G
駆動方式: ベルト駆動
試験回転数:
600[rpm]
ピストンピンの加工
フリクション低減のために、コンパウンドを使用して磨き上げる。