(5)2004年度までのブラインシュリンプ収穫量の推移 05/9/11

グレートソルトレイクでの2004年度ブラインエッグの収穫が終了し、正確な最終収穫量は公式発表を待たなければなりませんが、バイオマス(殻、藻類、成体などを含む採集物)の収穫量について、95年度以降の比較が出ていますので記載しておきます。

収穫年    収穫量(単位ポンド)
(10月〜2月)
95-96          14,749,596
96-97          14,679,498
97-98           6,113,695
98-99           4,606,352
99-00           2,631,853
00-01          19,963,087
01-02          18,287,569
02-03          25,729,490                ※バイオマスに対するブラインシュリンプ卵の
03-04           5,717,010(05/09/11訂正)     製品量は、平均 1/5 程度です
04-05           6,704,815
05-06         10月より開始

長期に渡り低下していた収穫量が2000年から好転し、3年間だけ豊漁が続いたことについて、ひとつの仮説を述べている記事があります。昨年の2月の記事です。部分訳を以下に載せます。
ユタ州野生生物資源局  http://www.wildlife.utah.gov/news/03-02/brine_shrimp.html


グレートソルトレイク・ブラインシュリンプ収穫情報(2003年2月18日)より
グレートソルトレイクのブラインシュリンプ、記録的収穫高

グレートソルトレイクのブラインシュリンプ収穫業者は今期(訳注:2001年10月〜2002年1月)、
25,729,490ポンド(約11,670トン)のバイオマスを収穫し、2000〜2001年期の19,963,087ポンド
(約9,055トン)という最高記録を塗り替えたと、野生生物資源局(以下DWR)の担当者が報告した。

シュリンプ業者が湖から収穫したものはバイオマスと呼ばれる。これらは藻類、ブラインシュリンプ
成体、その他の物質を含んでおり、ブラインシュリンプエッグは一部に過ぎない。

グレートソルトレイクでの2002年〜2003年のブラインシュリンプ収穫期は、2002年10月1日から
2003年1月31日であった。南側の収穫は1週間早く、1月24日に中止された。DWRの生物学者
が、これ以上の収穫を続ければ、今春に繁殖を開始するのに充分なブラインシュリンプエッグの
数が確保できなくなると結論を出したためだ。

早期終了にもかかわらず、南側での収穫期は1995年以来最も長かった。

DWRのグレートソルトレイクエコシステムプロジェクトのクレイ・パーション氏によれば、今期の収穫
の成功にはいくつかの要因があるという。

「2000年から今年にかけての旱魃により、流入雨水が減少する一方、猛暑による高温が蒸発を
促進した。湖水が減ったので塩分濃度が上昇している。今期、湖の水位は1.2m下がり、南側の
塩分濃度は現在ほぼ14%に達している。

「さらに、ユタ州自然資源局がレイクサイド付近の北部鉄道堤(訳注:GSLを横断する鉄道、湖の
北側と南側を分けている)の通水路を掘下げる工事に着手したため、北側の湖水が南側に流入
する量が増加している。北側の塩分濃度は26%で、これが南側に流入すると南側の塩分濃度が
上昇する。

「これらの環境変化が、ブラインシュリンプとその餌となる藻類の繁殖を助けたのだ。ブラインシュ
リンプの収穫は2000年から3年連続で記録を出している。」

DWRのグレートソルトレイクエコシステムプロジェクトの生物学者は、湖とブラインシュリンプや鳥類
などのエコシステムを研究・監視している。塩分濃度の上昇とは別の要因を彼らは指摘している。
過去に蓄積された湖底のブラインエッグ層の卵が収穫されたことで今期の大量収穫が可能になった
という考えだ。

パーション氏はこう続けた。「湖南側の湖底には、約1mの厚さの高濃度の塩水がある。この厚い
層は、北側の26%の濃度の塩水が南側に流れ込んできた結果生じたものだ。南側の湖水より重い
ので、湖底に流れ込んでいる。過去数年に渡って、この高濃度層にブラインシュリンプエッグが沈ん
で蓄積したと考えられる。」

2002年まではこの湖底の高濃度層と上層の湖水とは混ざり合うことがほとんど無く、沈んだ卵も
水面に浮いてこなかった。しかし湖の水位が下がったために、波や水流が湖底の高濃度層を攪拌
することになり、上部に卵を浮かせる効果を生んだのではないかと彼は考えている。

「これらの卵はまだ孵化させることができる。この点についても、その他の湖の変化についても、
さらに調査を続けていく。」


(4) 本年度ブラインシュリンプエッグ収穫早期終了 04/1/24

ユタ州自然資源局は23日、本年度のGSL南側(収穫の中心)でのブラインエッグ漁を24日に即時停止すると発表した。1月14日に調査のために収穫が一時停止された後も、湖水中のブラインエッグの濃度に回復が見られなかったため、一時停止措置がが延長されていたので、実質的には1月14日に終了したことになる。正確な収穫量は2月中旬に発表される予定だが、今年度の収穫量(ブラインエッグ、ブライン成体、ブライン殻、藻類、ごみなどを含むバイオマスの量)は昨年度の5分の1以下に減っている。バイオマスからどれだけのエッグが生産されるかは、年によってかなり変化があるので、最終的なエッグの生産量については、はっきりしたことは明らかではないが、かなりの減産が見込まれる。

2004/1/23 Brine Shrimp harvester (Utah Division of Wildlife Resources)
および、メーカーからの情報より抄訳

(3) シーモンキーの生みの親 77歳で死去

米国通販業界のビッグネーム、ブラウンハット氏(Harold Von Braunhut)が11月28日に77歳で死去した。氏はコミック雑誌に広告を掲載して「シーモンキー」をはじめ、「透視メガネ」「ヤドカリ」などの商品を子供向けに販売して数々のヒットを飛ばした。

2003/12/21 The New York Times より

氏が1957年に売出した「シーモンキー」は1960年頃から大ヒットし、日本でも有名です。シーモンキーが懐かしい方、公式サイトはこちら(日本米国


(2) 積雪でスキー場は例年より早くオープン



ユタ州の山間部は5日連続の吹雪による積雪で、オープンを早めるスキー場も出てきた。この吹雪で5年続いた同州の旱魃が終ると期待する楽観的意見もあるが、ソルトレイクシティでは今のところまとまった雨が降っておらず、土壌の乾燥は改善されていない。専門家の一人は「この大雪は夜遅く帰宅した我が子のようなもので、喜んで駆寄って抱しめていいのか、ひっぱたく方がいいのか、何とも言えない」と語っている。
この大雪がユタ州の水源となるのは来春の雪解け以降である。

2003/11/6 The Salt Lake Tribue より抄訳



(1)グレートソルトレイク湖の現状

GSL周辺の地図です

現在のGSLの写真

オフロード車の轍がいっぱいついています。警備隊は地図中心の島北部にいます。

上の写真を掲載した新聞の要約記事です。

GSL記録的低水位

ここ5年間続く少雨の結果、グレートソルトレイクの水位は記録的な低下を見せ、生態系に及ぼす影響が心配される。また、船の座礁や湖底を走り回るオフロード車の出現など、多くの問題が出ている。
写真はファーミントン湾付近の乾上った湖底と、不法侵入オフロード車の轍の跡。対岸のアンテロープ島まで湖底が露出しているため、オフロード車で島の南岸に渡る不心得者が増えて、アンテロープ島に生息するカモシカやバッファローへの影響が心配される。

The Salt Lake Tribune 2003/10/23号より抄訳