高校生パースギャラリー

最近、設計事務所や建設会社の人達から「手描きパース」を教えてほしいという話

をよく耳にします。どうやら3Dパースしか経験がなく、手描きができなくなったそうなのです。

手描きパースを描ける人が3Dパースへと移行していくならいいのですが、いきなりパース

を3次元CADで学習していては、暗算がまだできない小学生が算数の宿題を電卓で

やるようなものです。自分の手で描いてこそ、空間能力も身につき、構図の取り方、影の

つけかた等のセンスも磨かれていきます。下のパースは私が講師を勤めさせていただいている


学校法人
笹田学園
の高校生達の作品です。1年に一回、学生コンペが開催されます。

生徒は自由な発想で設計をし、パースも描きます。その創造力、表現力には毎年おどろかされます。












パースやデザインの数々の本を出版し、日本のパース教育の第一人者である

株)コラムデザインセンター主宰の宮後浩先生からメッセージをいただくことができました。

宮後先生は私の師でもあり、授業についてのアドバイスも個人的にしていただいています。



宮後 浩 先生
主な著書
「パーステック」
「インテリアプレゼンテーション」
「初めての建築パース」
「アクティブパース」
「建築と色彩」

生徒さんたちの作品を見せていただきました。なかなか力作ぞろいで、先生がたの指導が

うまいのかなと思います。あえて注文をつけるとすれば、建物の演出に一工夫欲しいといった

ところですか。パースは建物の雰囲気を第3者に伝達するものですから、形が起きたら今度は

こんな雰囲気のイメージを狙ってるという意図が見えてきて欲しいと思います。そのためには、

点景であったり、背景の処理であったり、画面の構成であったり。もちろんこの段階でも十分ぐらい

よく描けていますが、あくまで欲をいえばの話です。楽しい雰囲気の空間作りをしたいのか、荘厳な

空間を表現したいのか。その設計者の意図がもっと画面に出てくると、より一層の迫力を持ってくる

と思います。形、光と影、構図、そして一番重要なのは、その設計者の意図が表現できているかどうか。

専門家でもなかなか表現できない難しい部分ですが、がんばって勉強してもらいたいと思います。

日頃から、ものを見て、何かを感じる癖をつけていけば、今の表現力で、もっと見る人にインパクトを

与える絵が描けると思います。特に手で描くパースはその思いが画面に出てくるものですから。


宮後 浩


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