お ま け
2008年3月10日
このコーナーの題名はまだ決めてませんので、当面おまけと題して、何か辞書データ以外の話題提供を考えています。
といっても、最近何かと忙しくて、辞書データの作成ペースがかなり落ちてきましたので、おまけとして話題を提供出来るような状況にないのも事実です。
というわけで、今回は辞書データ作成の本音を一言。
辞書作成作業は、やってみて初めて分かりましたが、実に手間がかかり、チマチマした作業です。パソコンに向かうこと自体、目に負担がかかるは、姿勢が悪くなるはで不健康極まりなく、早くどなたかに本格的な”使える”アラビア語−日本語辞書を発刊して頂き、この辞書作り作業から引退したいというのが本音です。
では、今回はこれにて。(^_^;)
2000年10月9日
Windows2000
Service Pack(SP)1について
1
0月からパソコン雑誌の付録等で一般に配布されているSP1を先日導入してみました。この導入によって日本語Windows上でのアラビア語環境に変化がもたらされることはなく、これまで通りPDICでアラビア語辞書データが問題なく利用できますので、念のためお知らせしておきます。
2000年12月11日
HANS WEHR
の辞書
アラビア語学習者の定番であるHANS
WEHRの A Dictionary of Modern Written Arabic についての感想を少し。
この辞書の作られた経緯や辞書の特徴などは、アラビア語関連のHPに掲載されていますのでそちらに譲ることとします。この辞書は、電子辞書データ作成のための中心的辞書として扱っていますが、問題が多く、苦労させられます。
アラビア語
の学習を始めて間もない頃、買うという意味の
اشترى という語の訳として同辞書では「buy」と「sell」が記されており、正反対の意味を持つ訳が何故出てくるのか理解でき
なかった記憶があります。また、レストランを意味する
مطعم という語の訳の一つに「food」があります。このような訳については、古典アラビア語ではそういう意味があるのか、あるいはドイツ語から英訳
される過程でおかしくなってしまったのかは分かりませんが、この辞書を頼りにしている学習者を混乱させていることに間違いありません。
少し難しい単語で、تلافى
という動詞があります。この語の一義的な意味は「avoid」で、تجنب というような語と同様な意味を持つのだと思うのですが、HANS WEHRに出てくる
多くの訳語は、一義的な意味をかき消し、誤解を与えかねない気がします。手元に色々なアラビア語−英語辞書がありますが、唯一、一つのアラビア単語に対し一つの英語訳しか載せていない小中学生を対象とした الصديق というポケット辞典だけが
تلافى - avoid
と記しており、児童用辞書とは言え、この辞書に妙な愛着を感じました。
電子辞書では出来る限り的確な日本語訳を見つけ出すよう努力していますが、一人の力では限りがあります。誤訳の発見や適訳の提案等がありましたら、是非ご協力お願いします。
2001年4月26日
アラビア語の定冠詞
ここで、アラビア語の定冠詞について解説するわけではないのですが、前から気になっていたことを説明しておきます。
このHPの最初のページで、قاموس عربي ياباني
على كومبيتر とアラビア語を埋め込んでいますが
(注:2005年6月より削除)、この表現は適切ではありません。この表現だと、ある一台の特別なコンピューターで利用するアラビア語−日本語辞書という意味になってしまいます。
「コンピューター上で」(特定のコンピューターではなく、一般的なコンピューター)という場合のアラビア語の表現は、على الكومبيتر と定冠詞を付けるのが正しいです。
更に言えば、على جهاز
الكومبيتر あるいは、على أجهزة
الكومبيتر というのが最近よく使われる表現です。この2つの表現の違いは前者が単数、後者が複数扱いということですが、一般的に「コンピューター上で」と表現する場合には、前者が用いられるのが普通です(後者が間違いというわけではありません)。また、外来語を使わず表現することも多いようです。「コンピューター」という単語を辞書で検索して確かめてみて下さい(初級辞書Ver4.8以降)。
ついてながら、例えば、「タイプライターで文章を作成する」という文の「タイプライターで」という部分のアラビア語訳としては、
1-
على آلة كاتبة
2-
على الآلة
الكاتبة
3-
على الآلات
الكاتبة
が考えられますが、上記の通り、1はある特定の一台のタイプライターで文章を作成するという特殊事情になってしまいます。2と3は両方とも使えますが、通常は2の定冠詞+単数名詞の形が用いられます。これは定冠詞を付けることで、複数のタイプライターという意味合いを持つので、わざわざ複数形にする必要はないということです。
2001年5月2日
〜しなければならない
おまけのコーナーが、段々と文法や語法の解説コーナーのようになってきました。(^_^)
これも前から少し気になっていたのですが、「〜しなければならない(英語でいう
"must")」という表現についてです。これに相当する表現を手元にある辞書から挙げてみますと、
1-
يجب أن
2-
عليه أن
3-
من الضروري أن
4-
لا بد من أن
5-
ينبغي أن
などがあります。では、これらの違いを考えてみますと、
・かなり強い調子で「〜しなければならない」という際には、1を使うのが普通です。
・2も同様に「〜しなければならない」ですが、1より少し語調が弱いようです。
・3及び4は結果的には「〜しなければならない」という意味になりますが、3については文字通り「〜する必要がある」、4については「〜は避けられない」というニュアンスで理解するのが適当だと思います。
・さて、5がくせ者です。5は「〜しなければならない」という意味ではありませ
ん。「〜するのが望ましい(けれども、最終的にはあなたの判断に任せます)」という意味です。
ينبغي
أن تدأب وزيرة
الخارجية على
دبلوماسيتها
في دار
الشياطين
للمصالح
الوطنية
外相は国益のために伏魔殿で外交に専念する方がいいんだけどね。
ところで、最近、辞書データをこまめにバージョンアップしています。これは、既存のデータで修正すべき点が結構あって順次改訂を行っており、出来るだけ間違いの少ないデータをお届けしたいからです。常に最新バージョンをご利用下さい。
2001年5月25日
動詞派生形
ご存じの通り、アラビア語の動詞には派生形があり、派生形には大体の意味傾向があります。U形
に強意を示す場合があったり、W形に使役の意味があるのはその例です。
動詞派生形のT形とX形で同じような意味でありながら、実は意味が微妙に違ってくるものがあり、こういう場合は注意しておく必要があります。少し例を挙げてみます。
「傘を持たずに外出したら、大雨が降って、ずぶぬれになって家まで歩いた」という時の「歩いた」には、مشى
を使うのが適当です。これをتمشى とX形にすると意味がおかしくなります。X形には、自発的に進んで軽快に歩くという意味があるからです。いやいや仕方なしに歩く場合に
は、一般的に「歩く」の意味のمشى
になります。
وصل
は、場所や物事に到達するという意味で使われますが、X形のتوصل になると物事に達する意味では使えますが、場所に到達する意味では使うことが出来なくなります。
صولنا
إلى البيت
我々は家に着いた。
توصلنا
إلى النتيجة
我々は結論に到達した。(この場合T形のوصل を使うことも可能。)
こういう派生形の微妙な意味の違いについて電子辞書では、出来るだけ説明を加えるようにしていきたいと思っています。
2001年7月7日
避ける
前に、「避ける、回避する」という意味の
تلافيや
تجنب
という動詞に触れましたが、同様の意味を持つ動詞をもう2つ(تفادى
,
تحاشى )取り上げて、意味の違いを考えてみます。いずれも一義的には「避ける、回避する」という意味となりますが、ニュアンスに違いがあるようです。
1.تجنب−この語は、それまでの経験を生かしてあることを回避し、その回避した状態が元には戻らないということを意味します。回避する対象、すなわち目的語には物と人を持ってくることが出来ます。ابتعد
عن という語とほぼ同様の意味になります。
.تجنب
السير في
الظلام
(以前に暗闇で幽霊が出て怖かったので、)彼は暗闇を歩くのを避けた。
2.تلافي −この語は、回避しないまま放っておくと間違いが起きたり大変な事態に至るという認識の下で、現状を正すことにより何かを回避する場合に用います。目的語は物だけです。
.تلافى
وقوع
التلفزيون من
الرف
(テレビが傾いて落ちそうなので、)彼は棚からテレビが落ちないようにした。
3.
تفادى−この語は、何かを犠牲にして物事を回避したり、予防的措置や防衛的手段として何かを回避する場合に使います。目的語は人と物。اتقى
と同意語。
تفادى
المجرم خوفا
من تصرفه
彼はその犯罪人の行動を恐れて近寄らなかった。
4.
تحاشى−この語は、通常人を目的語とし、その人物に会うと形勢が不利になったり、面倒な問題が起きるのが嫌なために当面避ける場合に用いられます。語根からも分かる通り、嫌なことを端へ追いやって避けるというニュアンスですが、一時的に回避するにせよ、回避前の状態に再び戻ってしまう可能性があるとの意味合いを持ちます。
.خرج
من البيت سرا
ليتحاشى
زوجته
(口うるさい妻が帰って来たけど、)彼は妻に会いたくなかったので、家からこっそりと抜け出た。
.تحاشى
وقوع خلاف
بينه وبين
أخيه
彼は兄との間の対立を一時的に避けた。
以上、若干説明不足があるかもしれません。もう少し分かりやすい説明が出来るようになれば、補足説明を加えたいと思います。
2001年8月2日
他人のあら探しばかりする人
9月11日の米国での同時テロ事件以降、世界情勢が一変してしまいました。
国家対テロ組織という歴史上初めての形での戦争が始まり、対米支援と言うことで日本も新たな方向へ進み出したようです。今後の展開を予測するのは難しそうですが、その展開が21世紀の方向性の大枠を決めていくことになるのは確かなようです。
アラビア語との関連では、日本のテレビでも、カタールのアル・ジャジーラ放送によるアフガニスタン発のニュースでアラビア語の字幕に触れる機会が多くなりました。また、全米を騒がしている
جمرة (辞書で検索して下さい)などという見慣れない単語もメディアで取り上げられない日はありません。
さて、今日は、最近
、Cowan の Arabic-English
Dictionary の訳を信じたために、意味を取り違えてしまった例を一つ。
تصيد
というX形の動詞については、Cowan の辞書には、「魚等を捕る、捕獲する」と訳されていますが、これは間違いのようです
(古典語でこういう意味があるのかもしれませんが、少なくとも現代語ではこのような意味はないようです)。T形のصاد
や[形のاصتاد
は「魚等を捕る、捕獲する」という意味になりますが、X形は、「他人の良い点を評価することなく欠点や間違いばかりを指摘する」という意味で使われます。
従って、体育や美術や音楽が良く出来るのに、その他の学科一般が不出来な生徒に対して、「お前は、国語も算数も理科も社会も出来ないようだね」などと
長所を評価せず短所ばかり指摘するような先生のことは、متصيد
と形容されることになります。
2001年11月1日
参考資料
今まで辞書データ作成のための参考資料をきちんと列挙していなかったので、まとめ直しました(「辞書の凡例」のページ)。これで半分位?は列挙したかと思います(>_<)。
2001年11月3日
Windows
XP
16日にXP日本語版が発売されましたが、今までのところ入手出来ていません。XP上で辞書データを問題なく利用できるか確認しないといけないのですが、現在日本国外にいるため、XPの入手にはもう暫く時間がかかりそうですし、また、現在イスラム圏は断食月に入っており、ムスリムではないにせよ周囲の状況からラマダンペースに身を委ねざるを得ません。
XPについては、インド系の言語等が加えられ多言語処理が拡充されたという報道を見たような気がしますが、それ以上のことは承知していません。XPはハード的な要求が高く、自分の持つパソコンで快適に動くかどうか不安ですし、最近の頻繁なOSのアップグレードの必要性にも疑問を持っています。というような訳で、XP上での動作確認の報告は暫く先のことになりそうです。
2001年11月18日
Windows
XP (2)
Windows
XP上で、PDICと辞書データの作動に問題がないことを確認しました。
2001年11月26日
アラビア語用キーボード・シール作製記
このコーナー、かなりご無沙汰してしまいました。
さて、皆さんは、パソコンでアラビア語を使う場合のキーボード上のアラビア文字はどうやって入手されているのでしょうか?
勿論、中東で売られているパソコンを購入すれば、アラビア語(兼英語)のキーボード仕様となってますので、これが一番手っ取り早い方法でしょう。しかし、中東で売られるパソコンの入手は難しいで
すし、OSが日本語版でないので、何かと不自由かもしれません。
日本語或いは英語のキーボードを持つパソコンを購入し、アラビア語キーボード・シール(英語では、keyboard sticker
という)を入手して、それをキーボードに貼り付ける方法が一般的でしょう。
インターネットでキーボード・シールを販売しているところを探すと、いくつか外国の販売店が見つかりますが(日本で販売しているところを見つけられなかったのですが、あるのでしょうか?)、シール自体がそれほど高価でなくとも、送料が結構高いので、結果的に高い買い物になるようです。
そこで、ラベル・ライターとして有名な「テプラ」のような電子文具で、アラビア語を打ち出せれば、それをキーボードに貼ることでシールの代用になるのではないかと思い、アラビア語を打てそうなラベル
・ライターを捜してみましたら、CASIOが販売しているラベル・ライターで適当な製品がありました。
私が利用した製品は、WindowsXPに対応したCASIO NAME
LANDシリーズのKL−E20という、大変コンパクトなラベル・プリンターです。このラベル・プリンターには2種類のラベル作製ソフトがついており、そのうちの「簡単ラベル印刷ソフト」であるFA−B30を利用して、アラビア語を打ち出してみました。しかし、残念ながら、このソフトはアラビア語の文字コードとの互換性に欠けており、全部のアラビア語アルファベットを入力することが出来ませんでした。そこで、MS−Wordでアラビア文字を入力し、それを画像扱いで印刷ソフト側
へ取り込むことにより、アラビア文字をテープ上に打ち出すことが出来ました。私のノートパソコンは、キーボードは黒色、文字が白色なので、透明テープに白色文字を印刷する専用テープに打ち出し、貼り付けてみたのが下図です(パソコンは東芝リブレットL5)。細かな作業になりますので、手先の器用さと根気が必要になります。キーボード以外の用途でのアラビア語のラベル作りも簡単に出来ます。これで、キーボード・シールを手に入れる必要はなくなり、パソコンを新調しても安心です。
興味のある方は試してみて下さい。

2002年6月19日
PDICの不具合
PDIC(非Unicode版)のVer.447以降のバージョンで、用例部分で意味不明な文字が見られることがあります。この現象は極めて限定的に発生していますので、使用上特に問題ではありませんが、気になる方はバージョンを落として下さい。安定している旧バージョンは、PDIC
Home Page で入手できます。この問題については、念のため、PDICのプログラマーに調査をお願いしています。
2003年3月20日
−お知らせ−
2000年11月にお知らせしました
東京外国語大学の故内記良一先生の「日本語−アラブ語辞典」
の在庫がなくなった旨先生のご家族より連絡がありましたので、ここにお知らせします。ご家族のご厚意に感謝申し上げたいと思います
(これにより、これまで掲載していた本件「お知らせ」は削除しました)。
2003年4月26日
PDICの修正
PDIC(非Unicode版)のVer.447以降のバージョンで、用例部分で意味不明な文字が見られる現象については、PDICのプログラマーのTaNさんに修正をお願いしていましたところ、この度、問題が解決されたバージョン(Ver.464)がアップロードされましたので、お知らせしておきます。
2003年5月11日
「希」な単語を示す[まれ]表示
以前から問題意識はあったものの、面倒臭いのでそのままにしていましたが、これ以上放置するわけにはいかないと思われますので、辞書の凡例に一点追加を入れて、使い勝手を向上させたいと考えます。
このアラビア語電子辞書は、現代語とその語法・用例を中心に編集してきていますので、その意味では、「現代アラビア語−日本語電子辞書」という位置付けになると思いますが、これまで辞書を編集していて気になっていたのは、現代では一般的には使われない単語をどう扱うかということでした。徐々に収録語彙数も増え、日本語からアラビア語を検索する時に、的はずれな単語が沢山ヒットしてくるようになりましたので、この辺で、その対策を一つ講じておこうと思います。
例を挙げますと、كسد
という動詞の動名詞は、大半の辞書では、كساد となっています。他方で、一部の辞書にはكسود
も動名詞として扱っているものがありますが、現代アラビア語でこの単語を見ることはありません。アラビア語電子辞書で「不況」からアラビア語を検索すると、كساد
もكسود もヒットしてしまい、アラビア語作文をする際にكسود
を使ってしまう恐れが出てきます。そこで、このような普段一般的には使われない単語には[まれ]という記号を付して、注意を促したいと考えます。動名詞に限らず、名詞でも普段使われることの希なものについては、同様にこの記号を入れていく予定です。
諸事情から、現在編集中の辞書とアップロードしている辞書のバージョンにかなりの差が出てきていますので、この[まれ]については、先のバージョンで有効となります
(Ver.11.5以降)。
2003年11月1日
意外な落とし穴
辞書の編集中に、誤訳や訳不足の単語を見つけては、編集し直しています。そういう単語は結構沢山あって、こんな間違いをしていたのかと、利用者の皆さんに申し訳なく思うことがあります。昨日は、نتيجة
という単語に、「カレンダー」の訳が入ってないことに気づき、あわてて訂正しました。初期の頃に入力した基本的な単語に、意外な落とし穴があるようです。こういう状況を見ていると、いつまでたっても初級の域を抜け出せないような気がします。
さて、カレンダーに戻りますと、アラビア語では、نتيجة
というのが一般的で、壁掛け用カレンダーは、نتيجة الحائط と言うようです。روزنامة
という語も、地域的に限定されるかもしれませんが、カレンダーという意味です。ところが、英語−アラビア語辞典の中に、calendarで引くと、تقويم
という少し意味のずれた語が出て来ることがありますが、これは、(壁掛け用や手帳形式等の日常使う)カレンダーではなく、暦という意味で、グレゴリオ暦(太陽暦)、太陰暦という場合に使う語になります。
その他、とりあえず訳を入力したものの、後で再確認しようと思いながら、そのまま放置されていた単語もありました。تداعيات
という単語は、語根からの類推が難しく、当初何を意味するのかよく分からなかったので、調べてから再入力する予定でしたが、長期間放置されていました。この語は、影響とか波紋という意味だと
想像されます(頼りなくてすみません(>_<)。母国語とする人に最終確認する予定です...)。この訳が正しければ、تداعيات
الأزمة العراقية は、イラク危機がもたらす影響という意味
になると思います。ついでながら、その動詞のتداعى
についても、若干おかしな訳がありましたので、訂正しておきました(Ver.11.8以降)。
2004年1月23日
تداعيات
前回のتداعيات
ですが、母国語とする人に確認したところ、影響、波紋、結果という意味のようで、良い意味では使われない単語であるとのことでした。「(悪い)影響、悪影響、(悪い結果をもたらす
)波紋、悪い結果」という辺りの訳を登録しておきます(Ver.12.4以降)。
تداعيات وفاة الأسد على الصراع العربي - الإسرائيلي
(アサド大統領の死がアラブ・イスラエル闘争に投げかける波紋)
أزمة العراقية الأخيرة:
التداعيات والنتائج
(最近のイラク危機:その影響と結果)
نتائج الانتخابات التركية
: التداعيات
والتوقعات
(トルコ総選挙の結果:その影響と今後の予測)
نتائج التداعيات على الحرب ضد العراق
(対イラク戦がもたらした結果)
2004年2月28日
カレンダー
某アラブ人と話をしていて、カレンダーのことを
نتيجة
と言ったら、変な顔をされました。同人によれば、いわゆるカレンダーの訳語は、روزنامة 或いはيومية
だということです。نتيجة الحائط
は、壁に張り出された試験結果などのことを指すのであって、カレンダーという意味はないと言ってました。アラビア語の場合、国や地域によって一般に使用される単語が違うことはよくあり、辞書編集作業の頭痛の種です。ついでに、暦を意味する
تقويم という単語は、「立てる」を意味する قوّم
という動詞の動名詞で、何故そのような意味になるかということは理解し難いですが、そういう意味を持つようになったのには、それなりの背景があるようです。いずれこのコーナーで説明出来れば、或いは、このような背景も辞書に含められればと思うのですが....。
2004年7月17日
他言語版OS上でのPDICの作動状況
日本語版以外のWindowsXP上でも、PDICは問題なく作動します。英語版WindowsXP上で作動することを確認しました。(「English」のページ参照)
2004年12月12日
謹賀新年(2007年)
このコーナー、2年近くご無沙汰しており、申し訳なく思っています。特に昨年は本業が忙しく、データの更新頻度が最も低い結果となりました。心機一転、本年こそは3万語登録を目指して頑張りたいと思います。3万語にて初級辞書は打ち止めにし、中級辞書へ移行する予定にしています。
最近の辞書の更新は、100〜200語単位で行っていますが、これは新単語の追加だけではなく、既存の収録語についてもかなりの修正・訂正を加えており(そういえば、上記のتداعيات
という単語についても何度訳語を変更したことか!!)、少しづつですが、利用し易い方向へ進歩しているのではないかと思います。
常々、利用者の皆様の参考のために、このコーナーで更新履歴を示すことが出来ればいいと思っているのですが、残念ながらなかなか時間が作れません。本年中に一度くらいは更新履歴を表記できるよう努力してみたいと思います。
それでは、引き続き、この辞書が皆様のアラビア語学習の一助になることを祈念しつつ、新年の挨拶とさせて頂きます。
2007年1月3日
Windows Vista
最近ようやくWindows
Vistaがインストールされたパソコンを購入しました。今のところ、PDICの非Unicode版において、アラビア語−日本語辞書をお使いいただく上で、問題はないようです。
2007年8月25日
数を利用する表現
先日、5人の男(خمسة
رجال)といった非限定表現を限定にする(定冠詞を付ける)場合はどうなるのかについて自信がなく、アラビア語の文法書で調べました。数を利用する表現については、Ver.17.3から[数]という項目を設け
、[数]で検索すれば、関連表現が一覧表示出来るようにしました。
2007年12月15日
2008年の目標
昨年も一昨年同様、データの更新頻度が低い結果となりました。
本年こそはもう少し作成のペースを上げることを目標にしたいと思います。また、辞書の使い勝手の向上にも努めていきたいと思います。
例えば、動詞の中でも、لم
のような否定詞に後続する動詞の要求法は形が特異な場合があり、例えば、يشأ という動詞の要求法を見た際にその動詞の原形の見当をつけるのに時間がかかったり、動詞の命令形でも特殊な形については、その原形にたどり着くのに困難を極める場合があります。命令形で言えば、رَ
とか عِ とか قِ という形を見かけることは実際上まれであると思いますが、こういう単語がいきなり出てきた場合、何という動詞の命令形なのか?と慌てて文法書や動詞変化表を見なくてもいいように、この辞書に含めてしまう方が便利だと思いますので、動詞要求法や命令形を検索できるような仕様に変更したいと思っています。
それでは、今年もこの辞書が皆様のアラビア語学習の一助になることをお祈りします。
(因みに上記の答えは、لَمْ
يَشَأْ = مَا شَاءَ , رَ < رأى , عِ < وعى , قِ < وقى です。)
(よって、عِ مَا قُلْتُهُ لَكَ
の文章の意味は、「私があなたに言ったことを留意しておくように」の意味。)
2008年1月15日
辞書公開8周年
この電子辞書の公開から8年目を迎えました。Windows2000がリリースされる前から辞書作成は始めていましたので、作成に取りかかってから、12年位になります。
この電子辞書のソースは色々ありますが(「辞書の凡例」の一覧表である程度(←要更新)列記)、これまでに発刊されている「アラビア語−日本語辞典」や「日本語−アラビア語辞書」もソースの一つです。「アラビア語−日本語辞典」での日本語の誤訳(その元となる「アラビア語−英語辞書」の英語を誤訳していると思われる例)を訂正しての入力や「日本語−アラビア語辞典」のアラビア語訳で納得いかない表現については、Google等で検索をかけ、より一般的な表現を確認して、必要に応じ改めて入力するという作業も継続的に行ってきています。ですので、一単語を入力するまでの下調べにとんでもない時間を費やすことがありますが、今後も引き続き地道にやっていくしかなさそうです。
2008年2月3日
掃海艇
本日アップロードした辞書(Ver.17.9)で、「試薬」という意味で
كاشف という単語を登録中に、HANS WEHRの辞書の
كاشف の項に、「掃海艇」と言う意味で、زورق كاشف الألغام
という表現がありました。直訳すると「機雷検査ボート」という意味で、機雷を除去するという意味ではなく、こういう表現が一般的なのかGoogle
で検索してみましたが、その表現を使っているアラビア語のサイトがヒットしませんでした。また、このアラビア語−日本語電子辞書で「掃海艇」を検索すると、رافغة
الألغام
などという聞き慣れない表現(文字通りに訳すと「機雷を持ち上げるリフト(クレーン)」)がヒットしたので、この表現をGoogle検索しましたが
極一部のサイト以外では見つかりませんでした。ということで、Ver.17.9 では、رافعة
الألغام については削除、زورق كاشف الألغام
については[まれ]表記を挿入しましたが、زورق كاشف الألغام
についてはやはり「掃海艇」の意味とは思えないので、次バージョンで削除する予定です。
前回述べたとおり、「日−アラ」辞典で妙な表現に出くわしたり、「アラ−英」辞典でも耳にしないような表現を見ることがあり、おや?と思う時はチェックしていますが、深く考えずに入力してしまった単語があったり、おかしいので
後で調べようと思いながら忘れていたりする時もあるようですので、利用者の皆さんの中で、これはおかしのではないかという訳語を見つけた際には、是非ともご連絡をお願いします。
恐らく、来週、収録語彙数が3万語になりますので、この3万語をもって「初級辞書」は終わりにして、「中級辞書」へ移行します。「中級辞書」以降は、記載ミスや誤訳等の指摘に協力していただ
ける方のみへの配布というようなダウンロードに制限を設けることも考え始めています。
2008年2月12日
初級辞書終了
本日アップロードした辞書
は登録数3万語になりましたので、これにて初級辞書は終了し、中級辞書へ移行します。
2008年2月17日
中級辞書
実のところ、これまでの初級辞書は、初歩的な単語を選んで登録してきたわけでもなく、初級辞書と中級辞書の区別というのは単に語彙数であるというだけで、厳密な区別はないことになります。
ところで、先日、مسلسل
というどちらかというと初級の分類に入る単語が入力されていないことに気づき、سلسل
を語根とする単語をまとめて登録しました。その際、HANS WEHRの辞書に、「連鎖反応」という意味で、فعل
سلسلة , رد فعل مسلسل , تفاعل مسلسل , تفاعل متسلسل
の4つの表現が記されていました。これらについては、Googleで検索をかけて使われているかどうか調べたところ、4表現のうち1つだけが、一般に使われていることが分かりましたので、その表現だけを「連鎖反応」という意味で「中級辞書」に登録しておきました。
2008年2月25日
瀬戸際政策
中級辞書の配布形式をどうするかについて未だ思案中ですので、結論が出てからアップロードを開始します。
日本語の本を読んでいたら、「瀬戸際政策(brinkmanship)」という言葉が出てきて、アラビア語で何というのかと気になり、調べだしたら意外に見つからず、結局は、ProZ.comで見つかりました。アラビア語の定訳が確立しているようです。「中級辞書」に登録しておきました。
ついでながら、アラビア語−日本語電子辞書データ作成の参考資料(「辞書の凡例」に掲載)も整理し直し、更新しておきました。
2008年3月2日
中級辞書のアップロード開始
中級辞書をダウンロードしていただくには、当面の間、利用者の皆様からの辞書に対する御意見や要望を伺うと同時に、どの程度の方々が中級レベルの辞書を必要としているのかを知る意味でメールにてご連絡を頂き、それに対して解凍用パスワードをお伝えすることにしましたので、ご協力の程宜しくお願いします。
中級辞書の作成方針については、中級辞書作成中に作成コードがUnicodeに変わりますので、Unicodeを最大限活用する
ことに主眼を置きたいと思います。具体的には、
1.文法事項の充実(文法書を開かなくても済むように、出来る限り、文法事項を辞書に盛り込む)
2.動詞要求法や命令形も検索できる仕様への変更
3.PDICに追加される機能の活用(例えば、ネット経由での辞書の共有機能、すなわち、ネット上に掲載した辞書に利用者がアクセスして辞書に単語を追加したり修正を加えることにより作成するWikipedia形式の共有辞書)
等が考えられますが、何かアイデアがありましたら、是非メールでご意見をお願いします。
2008年3月10日