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あとがき
Kさんより当サイト管理人黒イルカ宛に、メールが届きました。
日本毛皮協会さんに問い合わせをし、理事長のM氏より回答をいただきましたので当サイトに役立つ情報であればとのことでした。
転載の許可を頂いたので、ここに載せたいと思います。

ありがとうございました。

※06年11月22日追記
11月2日、M氏に当サイト管理人が直接確認をし質問への回答が本人の文章であること、そして継続して掲載することの許可を頂きました。
ありがとうございました。


以下は転載です。


Kさんの質問メール1通目

動物権擁護団体が毛皮の残酷性をHPで盛んに訴えていますが、その内容は事実なのでしょうか?

1.身動きの取れない檻の中で、水と餌だけを与えられ、体が一人前になる約6カ月〜で殺されます
と上記サイトに有りますがストレスフルな環境での養殖は毛皮の質に大きく影響するでしょうから事実だと信じ難いのです
2.屠場では、尻尾をつかんで地面にたたきつける、棒で殴りつける、ける、足で首元を踏みつけるなどで殺そうとします。しかし、死に切れないケースも多く、生きたまま皮をはがされます。

と上記サイトに有りますが生きたままでは作業し辛いでしょうし乱暴な殺し方では毛皮が台無しに為るような気がします
3.アジアでは野良犬・猫が捕らえられ、飼育、そして殺され毛皮をはがされます。その多くは、染められてきつね、ミンクの毛皮として先進国に輸出されます

と上記サイトに有りますが私は犬や猫が好きなので本当ならば狐やミンクとして売られている毛皮に抵抗を持ってしまいます。
動物権擁護団体の主張を信じて毛皮に反対する方が居られますが憶測で是非を議論しても始まりませんし事実とサイトの主張の相違点をご存知でしたら教えて頂きたいのです。また質問内容に不明な点がございましたら御申しつけ下さい。
宜しく御願します

M氏よりの回答

K様
お問い合わせの件に、個人的見解を、述べさせて頂きます。

1)ヨーロッパ、及びアメリカ、カナダでは、動物の養殖に対して、厳しい基準が有ります。ベースとなる考え方は、動物の飼育環境が、人道的であるかどうか、と言う事です。現在、この基準が高すぎて、一部の養殖業者が廃業しているほどです。(これは、何も毛皮だけではなく、食肉業者でも同じです。)
この基準では、動物が、生活習慣的にストレスがたまらない広さの籠を用意しなければならず、依って、身動きが出来ない広さと言う事はありません。
食物は、勿論、水と餌ですが、餌に関しては、動物によって、全く違った物を作っています。例えば、ミンクは、魚のすり身を中心に、狐であれば、動物の肉を中心にして、それに穀類などを混ぜて作ります。
毛皮を取る為の養殖では、全部ではありませんが、通常は、6ヶ月から8ヶ月の養殖期間となります。
屠殺には、薬物を使用し、全く苦痛はないものが使用されます。(すべて各国の基準で、決められておりますが、ISOの基準をまもっております。)

2)問題は、中国です。中国では、農民の低所得対策として、政府が動物の養殖を奨励しており、低所得の北部農民の、毛皮養殖業への転業を進めております。確かに、転業によって、生活レベルは向上しておりますが、動物を扱う事への倫理感、と言う考え方が無く、今、我々、毛皮先進国で、指導を始めている所です。
ご指摘のありました動物への乱暴な扱いに関しましても、なかったとは言えません。(中国は、公式には、否定しておりますが)
ただ、毛皮先進国の、我々が、かなり強硬に抗議しており、中国政府は、動物養殖の基準を既に作り、その実践を我々に約束しております。

3)犬と猫に関してですが、一部のアジアの民族は、今でも普通に食用として利用しております。その事自体について、良し悪しをいうつもりは、私には有りません。ただ、そうして利用された副産物としての毛皮を、我々が、使わないと言う事も、おかしな話なのです。ですから、名前を偽って売ることは許されませんが、その種の名前で売られる分には、別に、悪いことだとは思いません。

以上、私の個人的見解として、参考になさって下さい。

実を言いますと、私、現在、日本毛皮協会の理事長をしております。依って、その立場での公式見解もお伝えするべきであろうと考え、以下に述べます。

毛皮は天然素材であり、地球環境の悪化が大問題となっている今、最も利用されるべき素材の一つであると思われます。ただ、動物の命がかかっている事も事実なので、無駄に使わないように、皆に呼びかけております。
近年、クールビズ、ウォームビズと言われだし、また、ロハスな生活が叫ばれ、過去の消費優先社会の修正が始まっております。我々も、地球人としての、新しい価値観を持ち、子孫にきれいで豊かな地球を残す為に、毛皮を皆に使ってもらおうと考えております。

人それぞれ、意見は異なります。しかし、感情ではなく、論理で意見を交わし、どのようにきれいで豊かな地球を子孫に残すかを、考えていく事が、21世紀に生きる人間の義務であろうと思います。

以上


Kさんの質問メール2通目

ご回答いただき大変有難うございました。内容を掲示板などのインターネット上に転載させて頂いても構いませんでしょうか?

また新たな質問になりますが、毛皮用に養殖された動物の毛皮をはいだ後の身は廃棄されるのでしょうか?
カナダのイヌイットは毛皮をはいだ後のアザラシ肉を食料にしていて日本でも輸入販売されています。私は何ら反対する理由は無いと思います。


M氏よりの回答

1)転載する件
校正なしで、私の言葉そのままでの転載、及び、個人と公式見解とのすみ分けをそのまま使うという条件で宜しければ、構いません。

2)毛皮養殖動物は、臭いの強い種が多く、又、脂身が多くて、食用に転用する事が難しいケースがほとんどです。依って、脂を精製して使っている事はありますが、身はどうでしょうか。
逆に、身を食用に出来るケースでは、まず、食用として利用する為に、養殖している筈だと思います。

3)私は、よく言っているのですが、すべての生物(動物、植物、微生物など)は、他の生物のなんらかの犠牲なしに生きる事は不可能です。すべての生物が食物連鎖上にあり、その法則に沿って生きられる訳です。人間のみ、文化、文明を持ち、その積み重ねにより、通常の食物連鎖から外れているだけで、人間もやはり動物です。 菜食主義だから、何も殺さずに生きているなどと言う考え方は間違っております。それよりも、人間としての現実を直視し、将来の地球環境を考え、良くする努力をする事が、人間としての義務であると私は考えております。

以上





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