メインスタンドは立ち入り禁止、と係員がファンを追い払っています。
どうやら、主催者側はカメラに映るバックスタンドに客がいてほしいようなのです。
関係者―父兄などのみが観戦可となっていましたが、実際はカメラを手にしたファンもいました。
片側のみ存在するサイドスタンド―芝の丘―を通ってバックスタンドへ移動します。
本日の“静岡ヤングフェスティバル”2試合目・加藤学園暁星中 vs U-14静岡市トレセン選抜が
行われている脇で、サイドから見て、静岡選抜が手前・高校選抜が奥のゴール裏でアップしています。
選手の母親らしき女性の鋭い声―その内容が的確なのはサッカーどころゆえか―が飛びます。
サイドスタンドには、試合そっちのけで静岡選抜を見つめている女の子もいました。
ゴール裏のスペースをめいっぱい使って、パス交換をしています。
高校選抜は遠くてよく見えません。青いブレーカーをまとってストレッチしてます。
ボールを蹴り始めると、見覚えのある動きをする茶髪の“少年”を発見しました。恭平さんです。
中学の部が終わると、先に静岡選抜がフィールドへ入り、ピッチを上げていきます。
2試合をこなしたためか、グラウンドはかなり荒れています。しかも、冷たい雨はやみません。
今年から、高校選抜のウェアはNIKEがサプライしているようです。
恭平さんの掌は、お馴染みのマークがついた黒い手袋に包まれています。
前髪がプレー中気になるほど伸びたのか、とめてしまっているのが印象的でした。
イレブンはいったんロッカーへ戻り、ユニフォームに着替えてきます。上下ブルーです。
真っ先にフィールドへ現れたのは恭平さんでした。背負うのは14番です。
監督の前に一列で並び、指示を仰ぎます。一番右端ですね・・・。
入場で先頭に立ったのは松下さん。腕章こそありませんが、ここでもキャプテン格です。
(紫色の横断幕も出ていましたし。あとは田原くんの赤い幕がありました)
2番目が聡太くん、3番目が恭平さんです。
両チームのスタメンは、以下の通りです。
(自力で分かったのが上野・松下・本橋・山形・石黒・田原の6人という情けない私ですので、
以下のレポートに誤りがありましたら、メールでこっそり指摘してやってください)
【日本高校選抜】
田原[17] 石黒[15]
(鹿実) (富一→愛学大)
山形[14]
(東福岡→広島)
本橋[10] 山崎[11]
(市船) (久御山→国士大)
松下[8]
(前育→広島)
駒形[6] 上村[5]
(市船→青学大) (鹿実→京都)
中澤[7] 北本[13]
(市船) (奈良育英→神戸)
上野[1]
(室蘭大谷→京都)
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【静岡県高校選抜】
浜口[17] 塩沢[18]
(翔洋) (清水Y)
小林[8]
(清商)
鈴木[13] 高木[6]
(清水Y) (清水Y)
増田[10]
(磐田Y)
宮津[14] 植松[4]
(静学) (藤枝東)
河野[2] 永田[7]
(清商) (静学)
為田[1]
(清商)
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グラウンド不良のため、両チームとも球離れを早くしてゲームを進めようとします。
若干、静岡選抜が押し気味にも見えましたが、選抜―急造チームの宿命、
どちらもコンビネーションが熟成しているとはいえず、思うようにボールを運べません。
また、降りしきる雨でスリッピーらしく、上野さんがボールを取りきれずCKにしてしまうなど
両GKがキャッチに苦しむ場面が目立ち、石黒・田原のツートップは遠めから積極的に打ってました。
先制点は高校選抜。右サイドをオーバーラップした上村さんのクロスを石黒さんが競りにいき、
落ちた球を田原くんが蹴り込みバーに当て―微妙ではありましたが、ゴールインが認められ、
喜ぶタイミングを逸した田原くんは、自陣へ戻りながら軽く手を上げてました。
トップ下―力が一番出せそうな位置に入った恭平さんは、白いユニフォームをまとった静岡選抜の
ボランチ・増田くんと対峙し、終始ボールを取ったり取られたり火花を散らしあいました。
他にも、逆サイドまで走ってチェックをかけたり、コーチングに吠えたり。
このピッチではドリブルは使えそうにありません―パス出しがメインとなります。
ワンタッチでさばこうという意識が強く感じられたのですが、なかなか味方と息が合いません。
高校選抜で気になったのは、あまり声が聞こえない点―上野さんのコーチングだけが響きます。
特に恭平さんは何度も何度も呼ばれてました。ポジショニングや集中力の問題でしょうか。
「恭平、壁、壁」
あと、FKの壁にやたら指名してましたけど、入る約束になっているとしたら―不思議な感じです。
右サイドをえぐった恭平さんは、増田くんにぶっ倒され、肩を強打。
かなり痛かったみたいで、この後も時折気にしてました。
前半終了間際―雨もあがりかけた頃、再び恭平さんがドリブル突破を試みました。
コントロールしきれず、奪われたんですが―持ち味が生きないコンディションを恨みます。
ハーフタイム後、恭平さんは北本さんと話しながら出てきました。
私の勝手な予想に反して、高校選抜、メンバーの入れ替えなしです。
両イレブンがピッチに揃った後、なぜか間があって、恭平さんは細かく身体を動かしてました。
傘をたためるようになったとはいえ、どうにも寒そうです・・・。
前半はあまりいいところがなく、イエローカードを頂戴などしていた松下さんが
少しずつゲームの中心へ顔を出してきました。武器は、ロングパス。
右後方から左ハーフライン少し前の田原くんにそれが出ました―落としたボールを
本橋くんが前に出し、ゴール左へ斬り込んだ恭平さんがセンタリング。
GKに取られはしましたが、なかなかいい流れでした。
守りで光っていたのは北本さん。身体を張って相手シュートを防いだりしてました。
攻めでは田原くんの高さやポストプレー。左の駒形さんからのクロスに
頭で合わせた一撃、バーを越えてしまいましたが、迫力はなかなかでした。
日本サッカー界全体で不足が囁かれているタイプのFWだけに、ぜひ大成してもらいたいと感じました。
後半途中、藤沼さん(市船→国士大)が投入された頃から
ダイヤモンド型だった中盤がスクウェア―左OH本橋・右OH山形・左DH松下・右DH藤沼の形に。
恭平さんが右を駆けるシーンが増えました。DFをもてあそぶ切り返しを披露したのは
左だったんですが・・・最後、ボールを下げる結果になったのが惜しまれます。
本橋くんのパスを受けた田原くんが、ゴール前へ突進して倒されます。
PK―キッカーは14番。なんとなく嫌な予感がします。
恭平さんは右に蹴り、GKにはじかれました。場内は大喝采。皆さん、地元チーム贔屓です。
右からのクロスをフリーの塩沢くんがヘッドで合わせた時も盛り上がりました。
惜しくもバーの上へ流れ、高校選抜は救われたのですが。
松下さんのFKを、上がっていた北本さんが綺麗に頭で入れ、高校選抜が2点目をあげれば、
静岡選抜は左から崩して塩沢くんが見事にゴールへ流し込んで再び1点差。
2分のロスタイムでも、静岡選抜は選手を交代させたり、恭平さんも果敢に打ちにいったり、
両イレブンは最後まで戦い抜きました―そしてタイムアップ。
この後、表彰式となるのですが、西野くん(富一)が同年齢である
静岡選抜の選手複数と握手し、何やら言葉をかわしているのが目に止まりました。
セレモニーはすぐ終わり、ダウンに入ると、恭平さんがまたおへそをさらしてました・・・。
ここで集合写真を撮っているんですが、恭平さんは定位置―前列向かって右端でした。
アップしたグラウンド脇のスペースがダウンの舞台なんですけど、
恭平さんは誰か2人を連れてペナルティスポットへ。ジャンプしたりして何か説明してます。
おそらくPKの釈明でしょう―舞台へ戻ってのダウンでも、聡太くんとしゃべったかと思えば
西野くんと二人でストレッチしたり、みんなに愛されているのがよく分かりました。
更に、隣に立っていた岩丸さんの袖をひきます―この仕草がかわいすぎてツボでした!
踏み出す動作をしていたので、まだPKについて語っていると思われました。
試合前、一番最初にピッチへ現れたように、最後も真っ先にロッカーへ消えました。
球技場の入口へ回ってみると、マイクロバスへの道のりに人間花道ができてます。
卒業式みたい、とこぼしていた女の子がいましたけど、なかなか厚い人垣です。
先に出てきた静岡選抜の選手へリクエストしているファンもいましたが、
やはりおめあては全国区の―まず学ランの田原くんが出てきて、どっと囲まれました。
どうやら解散時刻が早めに設定されていたようで、選手たちはとても急いでいたんですけど、
今回は出待ちで久々に恐怖を覚えたくらい、ファンの勢いが凄まじかったです。
恭平さんはモスグリーンの上着をまとって登場。左手にはご愛用のヴィトンと
一つはサンドイッチ、もう一つはミニトマトが添えられた唐揚げの入った支給のお弁当。
写真を頼まれると顔を左右へ向けつつ、前へ前へと早足で進んでいきます。
サインのリクエストには、書く対象物を持っていてほしいと先にファンへ言っていました。
右手で操りにくそうにペンを運び、書いています。
「これは?」
また、書く前に聞かれてしまいました―今回お願いしたのは『紫熊倶楽部』の開幕増刊号。
発売前にこの選抜合宿が始まってしまったので、まだ見てなかったのです。
広島へ帰ったら渡してもらえますよ、と言う私を驚かせたのは、
これほど急いでいる割に、サインへ SANFRECCE と添えていたことです。SとFとRが大きくて。
相当崩れた続け字になってしまっていたんですが―書かなければ気が済まないんでしょう。
ようやくバスへ乗り込んだ恭平さんは、すぐに携帯でメールをチェックしてました。
私が唖然としたのは、最後列の左端に座った田原くんが窓を開けて応じてくれるのをいいことに、
バスが動き出した後までもアプローチに挑んでいたファンが少なからずいた点です。
いくらなんでも、それは危なすぎです―今回、規制はほぼ皆無だったのですが、どうでしょうか。
私はATMを求めて草薙駅まで歩いて戻るはめになりました。