我が家のイモリとイシガメとカロリナハコガメといっしょになんとか渡米しようと努力しました。人間の家族に比べて、たいへんでした。で、結局、全員は連れていけなかったのですが、これから渡航される方の参考に。(1998〜99年にかけての情報です。)
検疫 犬ネコと違い、両生類、爬虫類には基本的に検疫はありません。農水省動物検疫に問い合わせると、基本的に爬虫類、両生類は日本国としては検疫は必要ないと言うことでした。アメリカのPublic HealthとVeterinary Servicesに問い合わせて、片や、人に伝染する可能性のある病原菌に対する検査をする必要ありの解答。方や、家畜ではないから検疫必要なしの解答。
イモリの場合は人に感染する病原菌の心配はないらしいですが、カメの場合はサルモネラに感染していないという証明が必要です。これは一般の獣医でも出してもらえるところがあります。ただし、英語での証明です。獣医さんが日本語しか書いてくれない場合は自分で英訳してもいいとのことでした。成田検疫でもやってもらえます。
ワシントン条約 しかし、ワシントン条約という厚い壁が立ちはだかっています。これは通産省の管轄で、ひっかかる動物の場合は突破は難しいです。(Herpetologyの専門家であれば別ですが。。。。)
たとえば、国産のイモリはCITESに載っていないので問題なしです。U.S.Fish & Wildlife Service Officeに手紙を出して、種類一式を送ってもらい、イモリ何匹と書いてアメリカ入国で検疫の場所で書類を提出し、アメリカでの滞在先、連絡先を届けれ大丈夫です。ただし、この手の動物は検疫に専門家が常にいるわけではありませんから、問い合わせで時間がかかります。私の場合はデトロイト空港で2時間くらい待ってました。乗り継ぎの飛行機が!と焦りました。(国内便だから乗り遅れてもそんなに問題ないのですけどね。なんせ子連れなもので)
カメの場合 なんとイシガメはひっかかるのです!!! また、カロリナハコガメはアメリカで輸出がダメになったくらい希少になってしまって、これもひっかかります。アカミミガメならOKです。
まず、農水省から成田税関に回されて、次は、通産省貿易局輸入課野生動物管理班へ。条約に引っかかる個体なので、通産省貿易局農水産室へ回されて、、、
ここで分かったことは、購入した店で輸入証明書をもらえばいいということです。
この証明書がない個体だったので、問題となりました。実は、購入した店が倒産で証明書が手に入らない。証明書のない個体に関しては、「家財」と同じで、成田税関と相手国の税関、アメリカの税関で特例として認めてもらう以外は不可能だとのことでした。
ということで、成田税関に逆戻り! 税関は1年以上前に店で購入したという「領収書」があれば、家財として認めるとのこと。でも、倒産した店では不可能ですし、そもそも、野生由来や自家繁殖した個体にいたっては無理です。そこで、現在、4才の子供が0才の時にいっしょに写っている写真ではだめかと言ってみました。裁判ではそういう写真は証拠としてよく扱われrことがあるからです。でも、「きまりで、領収書などと書いてある」ということでした。担当の当りが悪かったのか、「では「など」には何が入るのですか」、と聞いても、領収書を出せと言うばかり。
日本ではこういう状況であると、アメリカ税関にもお手紙出しました。アメリカの税関は日本の税関が輸出を許可するなら、OKです。認めますとの返事をもらいました。ただし、再輸出の時に(つまり日本に帰る時に)、没収されないように、その書類は帰るまで取っておきなさいとのこと。
実は、アメリカ大使館でも調べてくれて、CITESに引っかからないカメは7匹までなら、OKだけど、ひっかかる場合は、許可書が必要。店が倒産で書類がないと言うと、輸出入許可書がない場合は日本政府の特例許可書が必要。(抜粋)
大使館では詳しくはU.S.Fish & Wildlife Service Officeに直接聞いてくださいとのこと。で、そこに問い合わせたら、返事が来ました。「日本の担当官に電話して許可証を、もらってくれ」と電話番号を教えてくれました。でも、その電話番号は通産省貿易局の電話番号でした。U.S.Fish & Wildlife Service Officeの担当官は生物学者で、書類やら書類の書き方など詳しい資料を送ってくれました。とにかく、日本の税関か通産省で、なんとかしないといけない。
ということで、成田税関か通産省で認めてもらえばいいのですが、それがなかなか。我が家は挫折しました。どっかにそういうことに詳しい弁護士いません?
ちなみに業者が繁殖した個体は繁殖証明書が手にはいるので、OKですが、自家繁殖した個体は証明が不可能なので、扱いは許可書のない個体と同じになるそうです。
運搬 実際の運搬も、航空会社に問い合わせました。何と、「ペットは箱に入れて
一人一個の持ち込み荷物として、機内に持ち込み可能」ですが、、、、多くの航空会社では「犬ネコ以外の例えば爬虫類両生類は機内持ち込み不可」だそうです。あら? ペットじゃなかったの? 日本の会社は全部だめです。
以下の文章を99年を基準に書きましたが、2001年現在は、ノースウエストは犬ネコ以外の動物の旅客での運搬はしないということになっています。
いつも海外旅行は座席が2−5−2タイプのデルタとアメリカンを使います。子供と二人に飛行機に乗る場合、他の人への迷惑を考えると2人席に座るのが一番ですので、他のには乗りたくないんですが・・・まあ、背に腹は変えられない。で、各航空会社の規定を調べました。運行規約をここまで詳しく読んだのは始めてでしたがいろんなケースを想定して書いてあるのには驚きました。さて、その結果、ノースウエストだけはそういうきまりがないということが分かりました。OKとは書いてないけど、ダメとも書いていないわけです。これ以降、親子でノースウエストのマイル会員にもなって、愛用しています(子供のアレルギー食の手配もよかったというのもありますが)。まあ、きちんと箱に入れれば、確かに預け荷物でも大丈夫そうな我が家のイモリたちですが。
ちなにみ、ノースウエストで中部や南部に行くにはデトロイトかミネアポリスで乗り換えが多いです。ぜったいにミネアポリスの方がいいですよ。空港はきれいだし、お土産屋さんにはおもしろいものがあるし、なんと空港には日本語の表示が!
預け先 カメのペットショップの預かり賃1日500円です(1998年)。1年預けたら、18万円! ただし、よく有精卵を産むペアだから、繁殖用に使っていいならタダでよいとのこと。お宅のような実績のあるペアならすぐにでも車で取りに行きますと言われてしまいました。そうだったのか。。。預かってもらう友人や家族がいない場合はこういう手もあります。
結局、カメは友人の家に預かっていただくことになりました。そこは池もあるし、仲間のカメもたくさんいるし、そっちの方が本カメ達にとっては幸せでしょう。ただ、子供が「お母さんのイモリだけ連れていくなんて、ずるい!」と怒ったのなんの! 新しいところへのお引越は慣れ親しんだペットたちがいると心休まるものです、子供のためにも、子供が一番のお気に入りだったハコガメだけでもいっしょに連れていきたかったです。
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