#6 PLANET CLUB 最終更新日 1999.12.1
| CD-1 KTCR-1666 | CD-2 KTCR-1667 | ||
| 1 | 河童 | 1 | 雪男 |
| 2 | 碧緑サルガッソウ(白昼篇) | a.潮見元町合唱団Mix | |
| 3 | ラム酒の大楽隊 | b.復刻蓄音盤Mix | |
| 4 | パタゴニア・パンタンゴ1999 | c.京浜急行はまなす号Mix | |
| 5 | 港のロキシー | 2 | 誇りを胸に帆を上げよ(僕らの船は海へ出る) |
| 6 | 1970ハネディアン | 3 | あこがれそして港b |
| 7 | 珊瑚海底・玻璃の城 | 4 | たそがれる海の城 |
| 8 | ガルトネルのブナの森 | 5 | ジブラ流樽ワルツ |
| 9 | びわの実パレード | 6 | ジュールとジムの法則(ジュヴナイル・ヴァージョン) |
| 10 | 越南の大楽隊 | 7 | 珊瑚魔術師の弟子 |
| 11 | シャドウレス・ア・ポカリプス | 8 | さまよえる未だ犬の夢 |
| 12 | 珊瑚海底<たそがれるMIX>玻璃の城 | 9 | ボクド・真白き山(ボクド・ドゥンジン・ガラブ) |
| 13 | 碧緑サルガッソウ(黄昏篇) | 10 | Long Long Sea Sick Blues (Roxy Mix) |
| 14 | サザンプトン安着 | 11 | Long Long Sea Sick Blues Again (Patagonia Mix) |
| 12 | Heart Break Brass Band | ||
僕らの空想の冒険の、そして現実の驚異の世界史は、とうとう2000年にたどり着く。日々変遷して行く僕らの日常生活は期待に満ちた21世紀のカレンダーをめくったからといって突然変わってしまうわけではない。
とはいえ、20世紀という100年間はアナログとデジタルの波が入り乱れたイメージとメディアの大航海時代でもあった。次々と現れる未知のイマジネーションの大海に漕ぎ出し、おびただしい量の驚きとおののき、希望と失望の波をかいくぐった。僕ら一人一人は、20世紀の地球上を漂流し、彷徨い歩いた寄る辺すらなき大海原の海洋少年団の一員だったともいえる。
ロック、ポップス、ファッション、映像、テクノロジー、イデア、メディア・・・悪夢とも、戦場とも天国とも煉獄ともつかぬ、けれどもその総体、総量としてのパラダイス(もちろん深夜の悪夢テレヴィジョン付き)をかいくぐった。
夢に生きることが出来ただろうか。そしてまた現実を自分の足どりで歩いてこれただろうか。
1960年代から1970年代にかけて今日的ロックの草創期に音楽のスタート地点に立った者たちも、すでに半世紀に近い時間をロックと共に生きてきた。そして、そこには、60年代月に行ったアポロ11号やウッドストックから20世紀終わりのユーロ統合からヒップホップ文化まで様々な音楽の流れの変化の中で、音楽はもはや流行歌どころではなく、ますます複雑重層化する現代生活の通低重音のうねりとなって僕らをとりまいた。
20世紀に生きた僕らを「ジャックと豆の木」に例えるならば、天国を背に立ちはだかる巨人に向かって、たけだけしくもしなやかにスルスルと延びた20世紀という豆の木のつるに乗って昇ってきたのが僕らだ。
このアルバムは、「日本少年」号に乗ってスケッチされた、20世紀の記憶の片鱗片鱗の漂流物によってコラージュされた音楽絵日記でもある。
僕らは20世紀の少年海洋団の航海員であり、探検家であり博物学者だったのだろうか。20世紀のヴィーグル号に乗った子供じみたダーウィンになれたのだろうか。
想い出の20世紀としてではなく、さらに漂流し続ける21世紀のために20世紀航海日誌、そして20世紀音楽図鑑としての「日本少年2000系」を作り上げたかった。
そして、僕の音楽への船出を共にした一番古くからの友、鈴木慶一が、その20世紀オデッセイをプロデュースし、夢を叶えてくれた。
はちみつぱいから雷蔵にいたるまで、矢野誠、曽我部恵一からハリー・ホーソン・細野さんにいたるまでこの「日本少年2000系」の旅をつつがないものにしてくれた。さあ、よき2001年の彼方に向けてボン・ヴォヤージ!あがた森魚