こちら、桐生探偵事務所。異聞

〜女豹忍法帖〜
Villain Heaven


 四の巻

 朝の清涼な空気に満ちた天神の境内には、春の朝日が降り注ぎ、その闖入者をも優しく包み込むような清々しさが漂っていた。
 スズメが三羽、石畳の隙間に芽吹いた雑草の新芽をついばんでいたが、突如目の前に迫ったわらじを履いた足に驚き、半ばパニックとなりがら一斉に飛び立つ。
 静謐な天神の境内に可憐な花の薫るような美少女が二人、残った朝もやの中から突如湧いて出たような出現ぶりだった。
 「あ、悪りぃ。驚かせちまったかな。」
 栗色の髪を後頭部で束ね、灰色の装束にそのスレンダーな長身を包んだ沙織は、飛び去るスズメの群を見上げて呟いた。
 「もう。沙織お姉さまは気配剥き出しなんだから。」
 沙織の隣で、その沙織の鼻ほどの背丈の、町娘姿の香織が呆れたように言う。
 「へっ、もう敵さんにゃバレてるってば。」
 「それもそうね。」
 香織は、その清楚な唇をきゅっと釣り上げ皮肉に笑う。
 この姉妹の会話が何を意味するか?もっとも、間近に接近するまでスズメ達に気配さえも悟られずにいた、この姉妹の技量も並のものではない。
 香織は素早く左右に目を配る。
 正面は天神の本堂。右手に雑木林。左手には石垣。
 香織たちはその敷地に足を踏み入れた瞬間に、庭の見取りや家の間取りの全景を、おおよそであるが殆どを把握できるよう訓練されている。それは、幼少の頃から鍛えられたカンによるものだった。
 「ふふ… 娘ども、待っておったぞ。」
 声と同時に、天神の本堂の扉が開く。
 「沙織おねーちゃん!香織おねーちゃん!」
 天神の本堂から現れた影は虚無僧姿の大男と、男には全く似つかわしくない小柄で華奢な少女、詩織だった。
 男の逞しい手は、詩織の細い腕をがっしりと掴んでいる。
 「詩織!」
 沙織と香織が同時に叫ぶ。
 「分かっているだろうな?」
 虚無僧姿の大男は、沙織と香織にじろりと目配せをする。
 「これだろ?欲しけりゃ腕ずくで取ってみな。それよりも詩織のお守、ご苦労さん。大変だっただろ?」
 沙織は懐から取り出した紫色の巾着を差し出す。
 「ほう、腕ずくとはおれが最も得意とする法であるぞ。いかにも、この娘には手を焼いたわい…」
 香織はこの大男に遭った時を思い出して呟く。
 「あなた、昨日の…」
 「こいつを知っているのか?香織。」
 「ええ…」
 「昨日はほんの挨拶までよ。おれの名は、甲賀の天山。」
 その男、甲賀五人衆の刺客の一人、天山と腕を掴まれた詩織は連れ立って、ゆっくりと本堂の階段を下りる。
 「詩織を放しな。勝負はそれからだ。」
 沙織は石畳に降り立った天山に、刺すような鋭い視線を向けて言い放つ。自分達と天山との中間に、懐から取り出した紫色の巾着包みを放り投げた。
 石畳にぶつかり、ごとりと巾着の中身が音を立てる。
 「よかろう。だが、うぬらにこのおれは倒せぬぞ。」
 天山は掴んだ詩織の腕を放す。詩織は素早く境内の傍にそびえる杉の幹の影目指して駆け出す。
 「どうかな?試してみる価値はあるぜ!」
 沙織は言うが早いか、石畳を蹴って右側に飛ぶ。
 同時に、香織は反対の左側に飛んでいた。
 空中で沙織の掌から十字手裏剣が飛ぶのと、香織の袖から棒手裏剣の銀光が閃くのが同時だった。
 有無も言わせぬ先制攻撃。この時代に卑怯などという概念はない。あるのは勝者と敗者のみ。
 狙いも違わず十字手裏剣と棒手裏剣が、天山の胸板に吸い込まれるように突き刺さる。
 だが次の瞬間、天山に深手を負わせるはずの手裏剣は、かちんという金属音とともに跳ね返され、空しく石畳の上に落ちてゆく。
 「なっ?!」
 着地した沙織は腰の忍者刀を抜いて身構えながら、自分達が打った手裏剣が用を成さない事に驚きの声を上げる。
 だんっ!と天山が石畳を蹴る。
 その大柄な体からは、到底想像もつかない程のスピードだった。
 天山の巨体が一気に沙織に迫る。
 沙織は目の前に建っていた石灯籠に足をかけ、たたっと登り空中に身を躍らせた。
 沙織目がけて放たれた天山の拳が、ごうと空気を振動させ、次の瞬間には石灯籠が粉々に粉砕されていた。
 この天山の凄まじい剛力。まともに食らっていたら、沙織とてこの石灯籠と同じ状態になっていただろう。
 だがその沙織は、天山の頭上を飛び越え背後に着地していた。
 天山の背中に白刃を叩き込む。
 渾身の力を込めた一撃は、かきんと刀身の折れる音で終わった。
 「なにっ?!」
 沙織は中間から折れた刀の柄を握ったまま、背後に飛んだ。
 地を踏み切り、沙織は再び天山に迫る。
 ゆっくりと振り返る天山の頭に、沙織は折れて長さが半分になった忍者刀の刃を叩き込む。
 振り下ろされた刀身は、ガードした天山の右腕とぶつかり、ぎんという金属音と同時にはね返された。
 この天山がくさりかたびらを衣服の下に装備している程度ならば、先ほどの手裏剣による一斉攻撃は確実に通用していた筈。鎧の類いは刀からの攻撃には強いが、弓矢や鉄砲といった飛び道具の前では無力だ。ましてや今、鉄甲を付けているとは思えない筈なのに、沙織の攻撃を腕で軽々とガードした。
 虚無僧姿の天山という男は、沙織の刀身が折れる程の鎧を全身に装備しているとは到底考えられない程の軽装だ。
 「沙織お姉さま!さがって!」
 香織は懐から抜き出した短筒の銃口を天山に向ける。
 沙織が天山の前から飛び退くのが早いか、天神の境内に大口径の銃声が轟いた。二発の発射音はほぼ同時に聞こえる程の、素早い連射だった。
 木々の隙間に銃声が木霊し、黒色火薬が燃焼した後の煙とにおいが境内一面に立ちこめる。
 膝立ちの安定した射撃体勢から、香織はゆっくりと立ち上がる。大口径弾頭を使用する、特製上下二連式短筒を懐に仕舞う。
 「仕留めたか?」
 沙織は着地して低く身構えた姿勢から身を起こし、油断のない視線を天山に向ける。
 天山の巨体は仰向けに倒れていた。
 「天神様の前で殺生はしたくなかったんだけどね。なんまんだぶ…」
 沙織は顔の前で両手を合わせる。それでも、折れて刃こぼれした忍者刀の柄だけは握ったままだ。
 「ねえ、おじさん死んじゃったの?」
 詩織は香織の背後から心配そうに聞く。
 「これを食らったらまず生きてはいないわ。でも、昨日の変な術を使ったのはこいつじゃない。」
 香織は袖から取り出した棒手裏剣を一本口にくわえ、用心しながら天山の死体に近づく。
 「おい…そんなものでこのおれを倒せたとでも思うてか?」
 死体の筈の天山から声が湧いた。
 三姉妹は反射的に飛び下がる。
 倒れていた天山がむっくりと起き上がった。
 「ふぅ、揃いも揃って無茶苦茶しよる娘どもじゃな。」
 立ち上がった天山は傷ひとつ負ってはいない。
 被弾して破れた衣の裾から、ぽたりと鉛の塊が地面にこぼれ落ちる。
 それは花びらのように変形して潰れ、貫通する筈のエネルギーを失ってしまった先ほど香織が撃った大口径短筒の弾頭だった。
 「な、なんだぁ…こいつ。」
 沙織は驚愕の声を上げる。
 天山の顔が、腕が。いや全身が、先ほどよりも深い紫色に変化していた。
 「忍法、佶屈剛牙。うぬらが何を使おうが、このおれにはいっさい効かぬぞ。」
 香織は口にくわえた棒手裏剣の端を掴むが早いか、目にも止まらぬ素早いアンダースローで投げ放つ。
 棒手裏剣が朝日を反射させ、銀光が尾を引いて天山の額に吸い込まれる。
 きぃんという金属音が響き、天山の額に命中した棒手裏剣が宙に弾き飛ばされた。
 「うわぁぁん!気持ち悪いよぉ!」
 詩織は天山に起こった皮膚の変化を見てしまい、そのグロさに半べそをかく。
 「ぴーぴー泣くな!」
 沙織は詩織を怒鳴りつける。
 「こんな相手、どうすればいいの?沙織お姉さま。」
 「そりゃ、あたしが聞きたいぐらいだぜ!」
 沙織はなかばやけくそ気味に、マキビシをひと掴み天山に向けて投げつける。
 沙織の投げたマキビシの群れは、思った通りに天山の胸板で跳ね返された。
 「ふふ…無駄だ、無駄だ。このおれの鎧に敵はない。」
 天山の既に硬化した唇の隙間から、くぐもった声がした。
 忍法、佶屈剛牙。それは意識的に皮膚硬化を促し、全身そのものを鋼鉄の鎧に変える術だった。
 「お約束の術だぜ。北斗神拳にも似たような奥義があったな。」
 沙織は次に打つ手を考えながら、呆れたように呟く。
 香織は棒手裏剣を天山の首と肘、そして膝を狙って打つ。
 だがそれは、ことごとく跳ね返されてしまった。
 まだ柔らかいはずの関節部を狙った攻撃だったが、この天山にアキレスの踵は存在しないのか?
 いくら攻撃を受けても、沙織たちの前に立ちはだかった天山は微動だにもしない。
 ざざと天神の境内を風が通り過ぎる。
 三姉妹と天山は間合いを取って見合ったまま、短くも長い時間が過ぎて行った。
 油断のなく天山を睨み付けていた沙織の頭の上に、突然ぽんと裸電球の明かりが灯った。
 「ははん、そういう事かい。忍法、佶屈剛牙。破れたり!」
 ダッシュした沙織は天山との間合いを一気に詰め、地面を踏み切った両足で天山の胸板にドロップキックを食らわせる。
 沙織の蹴りをまともに受けた天山の体は、立ちはだかった姿勢のまま仰向けに地面に倒れた。
 「実は全身が固くなって身動きとれないんだろう?この、でくの坊!」
 倒れた天山の体をがんがんと蹴飛ばす沙織。天山は抵抗する事ができず、なすがままの状態だった。
 忍法、佶屈剛牙は確かに全身を鋼鉄の鎧と変える。弱点はない。しかし、完全に硬化した皮膚に包まれていては、体を動かす事は出来ないのだ。
 「香織、詩織、手伝え!こいつを埋めちまおうぜ!。」
 「あら、沙織お姉さま。もっと簡単な方法があるわよ。詩織。」
 「はい!」
 詩織は、境内の手洗い場で濡らしてきた手ぬぐいを持ってくる。
 「これを顔の上にかぶせれば、おしまい。」
 香織は濡れた手ぬぐいを両手で広げ、天山のそばにひざまずく。
 「ま、待て!娘!待ってくれぇ!」
 天山のわずかに開いた口から、悲痛な叫びがくぐもった声となって絞り出される。
 「アホらし。帰るぞ帰るぞ。今日は早起きし過ぎたぜ、あたしゃ一杯飲って寝る。」
 沙織は先ほど放った紫色の巾着包みを見つけ、拾おうと腰を屈めて手を伸ばす。
 「冗談よ。そのままいい子して寝てなさい。」
 香織は広げた濡れ手ぬぐいを仕舞おうとした瞬間だった。
 一陣の突風が吹き、風に手ぬぐいがさらわれる。
 風は境内の石畳の上でつむじ風となって踊る。
 つむじ風は沙織が拾う筈だった巾着を地面から巻き上げ、きりきりと宙に浮かべて回転させていた。
 「なにっ?!」
 異変に気付いた沙織は反射的に飛び退く。
 「新手?いや、この匂いは?」
 香織は昨日嗅いだ事のある異常な匂いを察知した。
 土ぼこりを舞いあげるつむじ風の回転が徐々に緩み、そこに虚無僧姿は天山と同じだが、背丈は詩織より低い丸く太った男の姿が現れた。
 その手には紫色の巾着が握られていた。
 「小娘ごとき相手になんというザマじゃ、天山。」
 小太りの男は、その皮下脂肪に埋もれた目を更に細めてかかと笑う。
 「てめえは?!」
 沙織は折れた忍者刀を正眼に構える。
 その時、沙織は見た。刀身が見る間に茶色く変化し、ぼろぼろと崩れ落ちてゆくのを。
 「なぁっ!?」
 「ふん。わしは甲賀の晴嵐。わしの前では如何な得物とて使い物にはならんぞ。」
 「ガッデム!」
 沙織は懐に手を差し入れ十字手裏剣を掴む。十分に焼きを入れた加工を施された筈のものであったが、しかし、その手触りはざらざらとした錆びた鉄の塊に過ぎなかった。
 「沙織お姉さま、気をつけて!そいつの術は全ての鉄を腐食させてしまうのよ!」
 香織も既に、身につけた武器が全て使えない状態でいた。
 「甲賀忍法、雲愁霧散。とくと味わうがよい。」
 小太りの男、晴嵐は、その太った腹が更に倍の大きさになる程に息を吸い込む。
 続いて吐き出した息がびゅんと音を立て、つむじ風を巻き起こしながら沙織に迫る。
 強い風の勢いと強烈な酸の匂いが沙織を襲った。
 沙織は間一髪、飛び退いて身をかわす。
 「あっ!」
 沙織の衣服がぼろりと崩れる。慌てて胸元を隠すが、風の勢いと腐食性の酸の力で既に半裸の状態だった。
 「ほう、これはよい見せ物じゃ。どれ、もう一度。」
 晴嵐は再び息を吸い込む。
 忍法雲愁霧散とは、晴嵐の強力な肺活量で吐き出される息に、強い酸を含む胃液が混合して飛び出す風を利用した術である。それは反応の早い鉄ばかりではなく、直撃すれば衣服や皮膚をも溶解させてしまう程の強酸性の風であった。
 沙織は怒りに目をつり上げる。腰の帯に残った忍者刀の鞘(これは丈夫な木製なので腐食を免れていた)を抜き、一気に晴嵐に駆け寄る。
 「やろー!あたしゃこう見えてもまだヨメ入り前なんだぞ!」
 ばきっ!
 沙織の渾身のスイングが、晴嵐の後頭部に炸裂した。
 鞘が中間から折れる程の快心のヒットだった。
 「ぐぅっ!」
 晴嵐は正面から地面に突っ伏し、吸い込んだ息を空しく吐き出す。
 詩織をかばうようにして、沙織と晴嵐の対決を見ていた香織は、背後の詩織に小さく耳打ちをした。
 詩織は小さく頷く。
 倒れた晴嵐の横腹をぼんと蹴飛ばし、紫色の巾着包みを奪い取った沙織は、境内の石段を駆け降りている香織と詩織の後ろ姿を見た。
 「おいこら!あたしを置いて逃げる気かよ?待てよっ!」
 沙織はぼろぼろに破れた衣の前を両手で合わせ、慌てて香織たちの後を追う。
 「くぅ…天山が手を焼くのも無理ないわい。逃がすか!」
 後頭部を押さえて立ち上がった晴嵐は、大きく息を吸い込むとあの強烈な息を吐き出す。
 それは一陣のつむじ風となって、石段を駆け降りる沙織たちの後を追う。
 晴嵐は自分が発生させたつむじ風の後を追いながら、更に後方からつむじ風に息を吹き込む。
 晴嵐の息を受けるたび、つむじ風は倍のそのまた倍の大きさに膨れ上がりながら石段を降下してゆく。
 それは既に小さな竜巻きのようになっていた。
 「うわわわわわわぁっ!こえぇぇよぉ〜!」
 強い酸を含む竜巻きに追われながら、沙織は今にも泣き出しそうなくしゃくしゃ顔で石段を駆け降りる。
 詩織は香織に教えられたとおり、鳥居の傍にそびえる杉の木の下に転がり込む。そこに、あらかじめ香織がこんな事もあろうかと、念のために用意していたという大きな布袋を見つけた。
 手早く袋の口を開き、中から太い張子筒に似た鉄砲を取り出す。
 詩織は銃身を折り、中折式で開いた薬室にグレネード大のカートリッジを装填して銃身を戻す。
 詩織がその奇妙な銃を構えるのと、顔を引きつらせた半裸の沙織が詩織の横を通過するのが同時だった。
 迫り来る竜巻きに照星を合わせて引き金を絞る。
 どんという轟音が響き渡り、次の瞬間、竜巻きが中心部から風を巻いて消滅した。
 詩織は安全鉄を兼ねたレバーを引き、銃身を折って空の薬莢を排出させ、新しいカートリッジを装填する。
 「なに?!」
 竜巻きを追って来た晴嵐は、目の前で起こった現象に驚きのあまり目を白黒させている。
 「忍法、打ち出の小槌。あなたの術はもう効かないわ。」
 香織は詩織の傍に立ち、笑みを浮かべて言う。
 「おのれ!」
 晴嵐は渾身の力を込めて息を吐く。
 どん!
 発射音が轟いた直後、酸を含む風を霧散させた衝撃波は、晴嵐の体を軽々と吹き飛ばした。
 「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 ごろごろごろごろごろ…
 晴嵐の太った体が、ゴム毬のように転がりながら石段を登る。
 詩織は再び銃身を折り、新しいカートリッジを装填する。
 忍法打ち出の小槌。これは火薬の爆発力を特殊な銃身で増幅させ、その衝撃波を対象にぶつける構造の銃だった。
 弾頭を発射しないので反動も無く、華奢な詩織にも扱える。
 全く関係ない余談であるが、金属薬莢はアメリカのスミス&ウェッソン社が最初に採用した。これはフランス人銃工のフローベルが発明したリムファイヤー式の特許を買い取ったものであるが、その後の50年、ライバルのコルト社はこのパテントが切れるのを涙を飲んで待つしかなった。
 「ぬうぅ…おのれぇ!」
 晴嵐は辛うじて立ち上がる。
 詩織は晴嵐に照星を合わせて引き金を絞る。
 どん!
 「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 ごろごろごろごろごろ…
 詩織は再び銃身を折り、新しいカートリッジを装填する。
 「くぅ…小娘ぇ…」
 どん!
 「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 ごろごろごろごろごろ…
 「あはは!面白いよこれ!」
 「あ、詩織!あたしにもやらせて!」
 「沙織おねーちゃんはだーめ!」
 「ちぇ、けちぃ…」
 その時、香織の怒号が響き渡る。
 「あなたたち、玩具じゃないんだからいい加減にしなさいっ!」

 

 

 

To be continued …