05/04 DAY7「SSERのふるさとへ」240.09Km
本日はブリーフィング07:30の為、06:15まで熟睡。のちいつもの様に撤収。いよいよ最終日である。
凄く寂しさを感じる。最初の頃はまだこんなに日程があるのかよとか思っていたのにもう最終日。
もっとこの生活を続けていたいと切に思う自分が今ここにいる。
昨日の順位を確認すると、なんとSS10は13位。総合でも19位にジャンプアップし、古澤さんより前の順位
(20位)にいる事にびっくりする。同時に、小越が言っていた「早く帰ってきたよ」という事を実感する。
朝食後(ロールパン)、いよいよ最後のSSであるSS11である。古澤さんとは30秒差しかない。ワンミスで逆転
である。より、確実に走破する事を心掛ける。
SS11は、昨日のSS10のゲロ系を除いた逆送2周である。タイヤのエアを昨日よりさらに0.1落としてスタートす
る。途中のウッズでコーステープにタッチしそうになったが、それ以外は確実にそして淡々と走る。転けることもなく
そして何とか古澤さんに抜かれずにゴールを迎えた。
後、みんなで小越に記念撮影をして貰う。そして、帰路に向かう小越と別れた。
リエゾン内の約10kmにあるGSまで、古澤さんと一緒に目指す事とした。途中、コマ図が不明瞭な部分が有り、
ミスコースの不安を抱えながら進む。GSを発見したとき、ほっとした。GSにて給油と最終日位は綺麗でいたいとの
気持ちより、泥で汚れたバイクを洗わさせて頂く。のち、PC1まで(約119Km)一気に走りきろうと決め出発。
しかし、リエゾンの林道がガレており予想以上に疲労、又正午を迎えた為林道脇にて休憩、ランチパックを食べ
る。最後のランチパック。そう思うと胸が詰まる。
PC1は日石三菱のGS。チェック後、少し走った所に有った道の駅に寄る。エントラント達が昼食を取っている。
鰹のたたきも売っている。しかし、さらに魅力的な物がここには有った。コインシャワーである。
早速、使用させて頂く。シャワーとは言え5/1以来の入浴である。ものすごい爽快感、そして快感であった。
すっかりリフレッシュしたところでエントラント達がたむろしている所へ行ってみる。皆、PC2の時間調整中。
(約170Km、開設16:00〜)アドベンチャークラス出場、XL50の田中さんの修理顛末を、楽しく聞かさせてもらった。
実際、面白かったのだが。
のち、人より遅い私は、皆よりちょっと早めに出発した、がいつもの様にすぐ皆に追い抜かれる。途中、工事に
より「SO」出来ない所があり迂回、しばらくオンコースか不安になりながら走る。しかし、他のエントラントを発見、
少しは不安が休まる。
途中、店長と共にコンビニにて休憩。ここで、不足している下着を仕入れる。途中で不足した物や破損した物を
探し、買い、また走る。これもTBIの楽しさの一つであろう。
道は川の上流に向かって続いている。川面が美しく、そしてこの様な風景を見るのは、今回これが最後かもし
れないと思い停車する。一服しているとオフィシャルのトラックが停車した。「壊れたの?」との問いかけに、
「観光してます」と答える。「じゃ、もう少しだから頑張って」と励ましを頂く。
オフィシャルの気遣いに感謝すると同時に、こうやって支えてくれる人達がいるから走り続ける事が出来るんだ
と、しみじみ実感する。
いよいよラリー最後の林道。前後に誰もおらずフラット、そして見通し良好の為、全開にて走行。自分の中では
これが最後のSSだと思いながら走る。
そして林道は終わった。これで終わりか、と言う寂しさが自分の中でさらに大きくなっていく。
この頃、XRのハンドリングがかなり悪化している事に気付く。ゴールを目前にようやく精神的に余裕が出てきた
からだろうか。今まではただひたすらゴールを目指していたから、そんなことに気付く余裕すら無かったので有ろ
う。フロントの段減りがかなり激しくなっている様で、バンクさせると途中で引っかかり走りにくい。
いよいよ、道のりとしては最後のR指示のコマ図が出た。寂しい。涙がこみ上げてくる。
今まで辛かった事、楽しかった事が、走馬燈の様に頭に浮かぶ。走りに集中出来ない。
寂しさを振り切る為、舗装路を全開で飛ばす。それでも涙がこみ上げてくる。
そして、コマ図最後のR指示。GCPを迎えた。
オフィシャルの方々の拍手に迎えられる。チェックカードを差し出す。
この時点をもって、私のTBIは完走と言う形をもって終了となった。前には共に戦ってきた古澤さんがいた。
共に敢闘を称え握手を交わす。
しかし、素直に完走出来たと言う喜びを表現出来ない。それよりもこれで終わりだと言う寂しさの方が大きい。
この時、もし古澤さんがいなかったら、私は泣き崩れていたと思う。
本日は、宿舎泊。宿舎前に行くといつもの様にカミオンが止まっている。自分のダッフルを引きずり出す。
そして宿舎に入る。宿舎では有るが布団は用意されていないので、寝袋で自分の陣地を作る。荷物整理を
始めたらやっと、完走出来たという安堵感と共に、どっと疲れが襲ってきた。
夜、閉会式と表彰式を兼ねたパーティが開かれた。夕食は炭火焼きのバーべキュウ。飢えていたので
バリバリ食べる。冷えたビールが旨い。エントラント達との会話も楽しい。
いよいよ閉会式。山田氏の挨拶。挨拶からは、「オートバイと言う文化を日本でも育てたい」と言う姿勢が
強く伝わってきた。そして表彰式。
ひみつ基地のメンバーは、4人とも30位以内に入賞。
私はスタート時には思ってもいなかった17位と言う好成績を残す事が出来た。メダルと楯を頂く。
XRを購入してから、いつか出場しようと思っていたTBI、準備期間中は忙しかったけど充実していた毎日
辛いけど楽しかった毎日、完走出来るのかと言う不安に押しつぶされそうになっていた自分を励まして送り
出してくれた人、そして応援してくれた人々の事が走馬燈の様に頭を駆けめぐり、涙がこみ上げる。
我慢出来ず、泣いてしまった。
子供の頃からの夢だった、「ラリーに出場して、そして完走する」と言う、私がずっと思っていた夢を現実に
する事が出来た。夢、そして目標を持って努力すれば、夢は現実とする事が出来ると言う事を、私はこの
TBIと言うラリーにて知ることが出来た。
のち、トップのシャンペンファイト、スポンサーから提供された「4T」の争奪コメント大会等、楽しい時間が
あっという間に過ぎていく。そして、閉会式が終了した。
閉会式の後だったと思うが、店長に「まだ終わりたくない。明日もあさっても走りたい」と言ったら、
「始まりが有る以上、終わりが有る。だから面白い。」と答えが返って来た。
この答えを聞いた時、言い過ぎだとは思うが「ラリーとは、人生の縮図かもしれない」と思い、そんな事を
問うた自分の人間としての未熟さを感じた。
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