05/03 DAY6「雲を頂く峰峰の彼方に」331.63Km
04:45起床。眠い。だるい。が、撤収する。終了まであと2日だが、この生活に慣れて来た様で、撤収が素早くなっ
てきた。朝は茶づけ。これも慣れてきたようで、すばやくかき込む。いつもの様に05:30ブリーフィング。この時間にな
ると歩き回る山田氏の周りをエントラントがひたすら付きまとい、端で見ているとなかなか面白い光景となる。
本日の夜間の林道閉鎖系SS10は、昨日の宮田さんのクラッシュの為か、キャンセルとなった。そのかわり、キ
ャンプ地脇のコースを使用してのSSへ変更するとの事。期間中に皆が言っていたゲロコースである、美馬モトクロ
スランドが本日の終着地らしい。
本日は26番目のスタート。丁度真ん中位のポジションである。SS9へ向かう途中、今回初めて大きなミスコース
をしてしまう。やはり、昨日の疲れがまだ残っている様だ。迷走していたら、バックマーカー?のオフィシャルの車に
出会ってしまった。これには焦ったが、オフィシャルが来た=オンコースと言うことで、気を取り直しSSを目指す。
SS9は林道閉鎖系の約3Kmのダート。交換したリヤタイヤのグリップが強すぎてプッシングアンダーが激しく、
中途半端なスロットルではフロントを激しく巻き込みうまく走らせる事が出来ない。
走りあぐねている内にゴールを迎えた。
がしかし、リエゾンではバイクがすーっと寝るようになり、走りやすくなった。ハンドリングが軽く感じる。リヤタイヤ
の摩耗がハンドリングに大きな影響を与える事を初めて実感。タイヤ交換をして良かった、と実感しつつPC1へ。
PC1開設09:30の所、08:00頃手前の橋に着。既にほとんどのエントラントが到着しており、橋の下の川でバイク
ごと水浴び?している人や、その辺でゴロ寝している人、ランチパックを食べてくつろいでいる人など、各エントラン
トが思い思いに休息を楽しんでいる。私は、ひみつ基地軍団と喋り、ランチパックを食べ漁り、そして破損したブー
ツのバックル部を修理する。が、バックル保持具のプラが馬鹿になっており、完全な修理は出来ず仕舞い。
が、バックルが掛かる様にはなったので良しとする事とした。
09:00過ぎ、各エントラントがおもむろにPC1を目指し出発し始める。私もつられて出発。が、数Kmも行かない内
に人だかりを発見。なんとアフリカツインが崖下に落下したとの事。なんでもあっと思った時に、バイクを捨てたので
ライダーは無傷ですんだがバイクはそのまま谷底約10Mへ落ちたとの事。エントラントのほぼ全員で、谷底より引
き上げる。引き上げの指揮はあのパリダカ男、池町選手。引き上げ後、たまたまPC待ちで人が沢山いる区間で良
かったなと皆で言う。しかし、アフリカ象の損傷は大きく、フロントスポークはかなりの本数が折損、メーター周りも破
損している。折れたスポークをインシュロックで束ねている。そうこうしている内に、オフィシャルが追いつき、先を急
ぐ様に言われる。確かに、今ここにいても何もしてあげる事が出来ないので、先に進む事とした。
しかし、この道草の為、PC1開設時間内に間に合わない可能性が出てきた。焦る。
ペースを上げてひたすら走っていた所、ダートの下りでまたもやオーバーステアによる転倒。今度はうまく逃げられ
たのだが、バイクの方は、サイドスタンドスプリングが脱落。その場で付けようとしたが力づくではつきそうも無い。
時間も無いので、ビニテでサイドスタンドを吊り上げて走る事とする。その後、鈴木的には全開で走る。
77Km地点のGS着。既に11:00過ぎ。PC1のリミット11:30まであと30分を切っている。
もしPC1が100Km近くだったら間違いなく間に合わない。しかも給油渋滞中。諦めが入り、サイドスタンドのスプリ
ングを給油待ちの間、のんびり取り付ける。
これまでひたすら自分を押さえて淡々と走り、微少ながら順位もあがってきた。ここで諦めたら、今までやって来
た事がすべて不意になってしまう。と考え直し、リミットの11:30までは全開で走る事を決意、GSを後にし、ひたす
ら全開で走る。
ところが、数Km 位走った所でPC1発見。この時は本当にほっとすると同時に力が抜けて行くのを感じた。
閉鎖5分前位の11:25頃チェックを受ける。緊張状態からいきなり脱力状態となった為か、この後しばらくの行程は
思い出すことが出来ない。
午後のリエゾンは、剣山スーパー林道で有る。ひたすらダート。ステップを押さえつける足、膝がだるいと言うより
痛く辛い。オーバーステアもひどく、思うように走れない。ので少しでも楽になりたい一心で、私と前後同銘柄の
古澤さんが教えてくれたセッティングを試す事とする。今まではF/R共、1.0で走っていたが、F0.8/R1.0へエア
調整。かなり走りやすくなった。助言をくれた古澤さんに感謝する。
途中、ファガスの森で高校の時の友人、小越と出会いびっくりする。TBI出発前に、四国へ応援に行くからと話し
ていたので大日程を送っておいたのだが、まさか本当に会えるとは思わなかった。日程とルートからこの場所を割
り出したとの事。こんな所で仲間に会えるなんて思ってもいなかっただけに感動。店長もここで休憩中だったので、
みんなで談笑する。本日夜のSSである、美馬の場所を店長は知っているので地図で説明、そこで再会する事と
する。小越に見送られながら、その場を出発した。
のち203Km地点のPC2を目指す。さすがに朝も早くにランチパックを食べてしまったので、お腹がすいてたまら
ない。しかも、TBIでは初めての市街地走行、久しぶりに体験する渋滞路走行である。すっかりへろへろとなった
ところでPC2へ到着。PC2はGS、しかも無料給油であった。チェック後コンビニに立ち寄り、人間にも給油をする。
渋滞をすり抜けながらコマ図の指示に従い徐々に郊外へ。17:00過ぎちょっと早いがビールを購入、旅路を急ぐ。
本来はナイトランSSとなる筈だった林道を、残照が残る中、楽しみながら走る。道幅は狭く、しかも道の両脇の草
木が道に覆い被さっている区間が多い。当然、ガードレールなんて有るわけが無い。道を外したら即、谷底である。
この林道SSがキャンセルとなった理由が、何となく分かる様な気がした。
夜、リエゾンを移動中、ひみつ基地軍団の順位をふと考える。私の10台先に古澤さんが位置している。何とか
追い付きたい、出来たら追い越したい。今までずっと順位の事は考えず走ってきた。だけど・・・。
今日のSS10で勝負を掛けよう、と決意する。リエゾン中の山道で何度か停車しライト光軸を再調整、加速時に
より遠くを照らす様にする。 GCPに19:30到着。小越に再会する。19:45SSスタートとの事より、カミオンより急い
でダッフルを降ろしテントの場所取り。そうこうしている内に、先頭グループがスタートし始める。スタートを小越と
見学、路面を確認後、慌ててXRの元へ帰りエア圧の調整を行う。
スタート地点は若干ガレ気味の為、前後0.8位とする。
が、10分位たってもトップグループが帰ってこない。相当ハードなコース設定の様だ。より、オフィシャルが
「準備出来た方からスタートして下さい」と言う声を無視して、再度エアを抜き前後0.7位にする。その時点でも、
ほとんど帰ってこない。渋滞が予想されるのでバイクのチェックをしているふりをして時間を潰し、前走車と間隔を
少しでも空ける。そして、勝負を掛けるべく意を決しスタートした。
SS10は美馬モトクロスランド使用、但し走るのはほぼコース外の変態コースであった。スタート直後はガレ
気味だったので全開。この後もハイスピードかな、と思った所、コーステープはコースで無い場所に行けと指示
している。その先は、ライトの光ではコースが無い!様に見える。行くとそこはものすごい急な下り。
しかも下った所はV字谷状でまっすぐには降りられない。どうしたら良いか分からず、パニック寸前になっている
と後続車に追い付かれ、車体を横にしてズリ落ちて行く。そうか、そうすれば良いんだ、と気づき真似をする。
この時点で既に勝負を掛ける事は止め、確実にセクションをクリヤする事に考えを切り替える。
その後も、凄いコースだった。
助走が取れない登り坂、亀になること必須のコブ、ウッズラン、泥沼、ジャンプ等々。斜面に対しまっすぐ入れ
ない登りは、途中まで登ってスイッチバックして最大限の助走を付け登り、亀になったら闇雲に掘り返す前に押
し戻してコブの低い所を探し、とほぼセクション毎に止まりながらクリヤした。そしてゴール。
ゴール後、ものすごい疲労感。バイクから降りるのがやっとだった。先にゴールを迎えた筈の店長、古澤さん
もぐったりしている。 古澤さんに至っては、大地に寝ころんでいる。
聞けば古澤さんは、色々有ったらしい。
(後で聞いたら、ウッズ内で迷い、コースはずれの絶壁から落ちて!来たとの事である。)
小越曰く、私はこのSS、早く帰ってきた方らしい。が、セクション毎に止まりながら走ってきた身にとっては、
そんな実感はまったく無い。ただ確実にスタックしない事だけを考えただけで有る。
のち、場所取りしただけだったテントを張り直し晩飯。今日はカレーライス。
食後、チェーンオイル給油、チェーン張りを行う。古澤さんも整備中。なんとオイル交換まで行っている。
彼のTBI、そして明日の勝負への意気込み強くを感じる。
私は、後一日でこの生活ともお別れか、ずっとこの生活が続いて欲しいのにと感慨深い物を感じつつ、
いつもの準備を行った後、24:00就寝。しかし、日記は気力が続かず書けずじまい。
今日は本当に疲れた。
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