もしヒグマと出会った時は?
■ ヒグマを目撃した時は?
- もしヒグマがこちらの存在に気づいていないようであれば、気づかれないように静かにその場を後ずさりし、視界から消えたら速やかに立ち去る。
- 追い払うために大声を出したり、花火を鳴らしたり、爆竹を投げつけるのは、ヒグマを興奮させ、かえって危険である。
- 仔グマのそばには必ず母グマがいると考えて、仔グマだからといって近づいたり、カメラを取り出したりしないこと。
■ ヒグマが近づいてきた時は?
- まず急に逃げたり、走り出さないこと。動物の本能で動くものは追いかけるし、またヒグマの足の速さにはかなわない。
- 身動きせずに、全員がヒグマと視線を合わせ、決して目をそらさないようにする。いわゆる「にらめっこ」であるが、この方法が現在では最も有効とされる。もし、一人でも顔をそらしたり、背を向けたりすると、ヒグマは自分の優位を認識し、襲いかかってくる可能性がある。
- 物を投げつけたりするのはヒグマを興奮させるだけで、決してしてはならない。
- 野営中に近づいてきた場合は、歌を歌ったり、焚き火をして煙をたてる。間違ってもカメラを向けたり、物見遊山のように騒がないこと。石をぶつけるなどは言語道断で、まったくの挑発行為である。クマが一時退散しても執念深く仕返しをされる恐れがある。
- 四輪車なら、クラクションを鳴らしてバックすれば必ず退散する。発進させて手負いにしては危険をばらまくことになる。
■ ヒグマが襲いかかってきた時は?
- 最後までにらめっこを続け、ヒグマが引き返すのを待つ。相手が自分に反抗しないことで、自分の優位を確認して引き返すこともありうる。
- 立ったままで襲われるのは最も危険である。地面に倒れればヒグマは四つん這いの攻撃となるので、その威力はかなり弱くなる。
- 寝ている人間に対しては、転がしてみたり、息をうかがったり、かんだりするが、重傷を負っても助かる率は高い。中には何もせずに立ち去った例もある。
- 死んだふりが有効かどうかについては現在もよくわかっていないが、助かった例も確かにある。しかし、ヒグマが死人を襲わないというのは誤りであり、墓地などで死人を喰ったという例は過去にある。
- 抵抗して助かった例としては、かまれた手首を口の中に押し込んで、のどぼとけをつかんだために、あわてて退散した例、または鼻の先をナタで叩いて退散させた例がある。
- 走って逃げる場合、足の速さではかなわないので、衣類、帽子などを次々に捨て、ヒグマがそれらに興味を示している間に逃げ切るしか方法はない。食べ物を捨てるのはヒグマに「人間は食べ物を持っている」ことを学習させることになるのでしないほうがよい。また、決して取り戻しに行ってはいけない。待ち伏せられている所に出かけるようなものである。
- 近くの木に登るのも一つの手であるが、若いヒグマは木登りが上手なので危険。ただし、大型のヒグマや年老いたヒグマは木登りができないので助かる見込みはある。
- いざという時は、岩の隙間や穴にもぐり込み、その場で最善をつくす。
- 単車で遭い、逃げ切れないと思ったときは、車を放置し、気を引かせ徐々に下がること。
Last update: 97/10/14