苫前羆事件跡地
現場の地名は苫前郡苫前町三渓であり、ここで大正4年暮れ、人食いクマが現れ、計10人の死傷者を出した、獣害史上例のない大惨事である苫前羆事件のあった所である。写真は平成2年に造られた復元地であり、実際の事件現場の少し上流にある。

復元された家は、最も多くの被害を出した明景家をもとに造られている。

傍らには事件の説明版があり、以下のように書かれている。
大正四年十二月九、十の両日冬眠を逸した一頭のヒグマが空腹から凶暴性を発揮し十人の婦女子を殺傷した事件がありました。
この図は羆害史上最大の悲劇の起きた明景宅 (十日夜) を襲った羆の足取りを示したものであります。
羆は前日 (九日) 襲った太田家の通夜に再び現れたあとその足で明景宅を襲ったのです。ここには附近の女、子供達十人が避難をしていたのです。激しい物音と地響、窓のあたりを凄しい勢で打ち破り、イロリを飛び越え巨大な羆が崩れ込んできたのです。大鍋はひっくり返り焚火はけ散らされランプは消えて逃げまどう女子達に巨羆はおそいかかったのです。
臨月の婦人は「腹破らんでくれ」!!「のど喰って殺して」と絶叫し続けついに意識を失ったのです。
この巨羆も事件発生後六日目 (十四日) 人知に抗しきれずあえない最後を遂げたのです。
巨羆は金毛を交えた黒褐色の雄、身の丈二.七米、体重三四◯瓩、袈裟がけの七、八才と云はれております。

その他の画像
慰霊碑
明景家1
明景家2
明景家内部
Last update: 98/ 5/30